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【グリダヴォル】 あ、あれ…私… なんでこんなに すっきりしてるの…?
【グリダヴォル】 マスターに困ってることを話して、 それから…あれ? 私、なにしたんだっけ?
異族を浄化したら、 これまでと同じように彼女もまた、 前後の記憶を失っていた
【グリダヴォル】 まあ、いいや それじゃ、そろそろ行くね?
【マスター】 あ、待って 牙克城学院ってどこか教えてくれない?
【グリダヴォル】 それなら…
【グリダヴォル】 はい、到着 ここが牙克城学院だよ 私も通ってるの
【グリダヴォル】 困ったことがあったら いつでも言ってね どんなことでも力になるから!
【グリダヴォル】 なんだったら、 話を聞くだけでも 助けになることもあると思うしね!
【マスター】 …………
【グリダヴォル】 あ、ご、ごめん 余計なお世話だったよね 私のバカ…
【マスター】 待って、今のは違うんだ! この前、迷惑かけちゃった人のことを 思い出しただけで…
【マスター】 僕は余計なお世話だなんて思わないよ すごくうれしかった
【グリダヴォル】 でも、怒る人もいるよ…? 実際、何度も怒られたし…
【マスター】 それは素直に なれなかっただけじゃないかな
【マスター】 困っている時、 助けてくれる人がいたら、 それは絶対にうれしいよ
【マスター】 …そうか あの時、ヤグルシの言葉は 本当に本心だったんだ…
【グリダヴォル】 そんなふうに言ってくれる人、 今まで一人もいなかった…
【グリダヴォル】 ありがとう、マスター! すごくうれしい!
【マスター】 僕の方こそだよ グリダヴォルのおかげで気づけたし
【マスター】 なにより、 そんな素敵な笑顔を見せてくれて
【グリダヴォル】 素敵…って、 な、なに言ってるかな、 マスターってば!?
【グリダヴォル】 あ、ああーっ! あっちに困ってる人が いるような気がするー!
【グリダヴォル】 そ、そういうことだからっ! バイバイ、マスター!!
真っ赤になったグリダヴォル 驚くほど棒読みで告げ、 明後日の方向へ駆け出していった
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