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一週間後… 迎えた本番当日は晴天
【マスター】 あとはヤグルシのお姉さんが 来るだけだけど…
【ヤグルシ】 来る! 絶対来てくれるっ!
【ヤグルシ】 お話はできなかったけど、 ちゃんとメモを残してきたもの!
【ヤグルシ】 大会まだ終わってないでしょ!? 始まって一時間経っただけでしょ!?
【ヤグルシ】 だから絶対に… 絶対に大丈夫なんだからぁ~っ!
【マスター】 大丈夫、お姉さんは絶対に来るよ
【マスター】 ヤグルシに こんなに真っ直ぐ思われて、 その気持ちが届かないわけがない
【ヤグルシ】 マスター…
【グリダヴォル】 差し入れ持ってきたよ!
【マスター】 焼きそばとラーメン?
【グリダヴォル】 ビーチバレー大会に 参加するんだから、
【グリダヴォル】 しっかり食べて力をつけなくちゃ!
【ヤグルシ】 ヤグ、い~っぱい食べて力をつける! それで絶対お姉ちゃんと仲直りする!
【ヤグルシ】 ぱくぱくぱくぱく… んぐっ!?
【マスター】 慌てて食べるから… はい、お茶
【ヤグルシ】 ありがと~!
【ヤグルシ】 …って、違うのっ! 来てくれたの、アイムールが!
【マスター】 アイムール?
【ヤグルシ】 ヤグの大好きなお姉ちゃん!
現れたアイムールは、 編入初日に見かけた、 女の子に告白されていた少女だった
【ヤグルシ】 お姉ちゃん、来てくれてありがと! 大会、始まっちゃってるから、 早く着替えていこう?
【アイムール】 …………
【マスター】 …ヤグルシ、 お姉さんから離れるんだ、早く!
【ヤグルシ】 な、なんでそんなこと言うの!? やめてマスター! バカバカバカ、離してぇーっ!
【アイムール】 …私は苦しくても、つらくても、 ヤグルシに近づかないよう、 こんなに我慢してるのに…
【アイムール】 …憎いです …許せません
アイムールから黒い霧が噴き出し、 異族になる
【ヤグルシ】 マスター、 バカって言ったこと謝るから!
【ヤグルシ】 ヤグにできることなら なんでもするから!
【ヤグルシ】 だからお姉ちゃんを助けて!
【マスター】 絶対に助けるよ! 当たり前じゃないか!
【アイムール】 あぁぁぁ…ッ!
【アイムール】 ヤグルシを守るために、 必死に距離を取ろうと 努力しているのに…!
【アイムール】 許せない!
【マスター】 ヤグルシを守る…? お姉さん、 正気に戻ってください!
【アイムール】 憎い、憎い、憎い…ッ! ヤグルシに近づく者、 みんな憎い!
【マスター】 くっ、 やっぱり、戦うしかないか!
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