60172201 学園ムラマサ 宴会芸の女神
異世界から舞い降り、 マスターの隊に入った姫、 アクア
【アクア】
わああああっ！！
たすけて～っ！！
マスター！！
異族の群れから逃げ惑う彼女
まだこの世界に慣れないからか、 戦闘では全くと言っていいほど 役には立っていない…
【アクア】
はぁ…はぁ…
いくら可愛いからって、
私ばかり追いかけなくても…！
…余計な事言ってる暇あったら、 戦い方、覚えてくれないかな…
しかし、そんな彼女にも 光る才能があった
【アクア】
はいっ！
両手に持った扇子から 水を出す彼女
【アクア】
どうも、どうも～
沸き立つ姫達
そう、彼女の才能とは （この世界ではなんの役にも立たない） 宴会芸だった
【アクア】
ちょっと！
【アクア】
今、心の中で
なんの役にも立たない才能とか
思ったでしょ！？
変なとこだけ鋭い…
【アクア】
いいわ、教えてあげる
私の本当の姿を
いつにも増して真剣な表情のアクア 一体、彼女の”本当の姿”とは…
【アクア】
実は私…
一瞬の静寂の後、 彼女が自信満々に言い放つ
【アクア】
女神なの！
…………
【アクア】
どう！？恐れ入った！？
ほら！崇めてくれていいのよ？
…………
【アクア】
ちょっと、ちょっと！
なによ、その痛い人を
見るような目は！
【アクア】
本当に本当だってば！
…………
【アクア】
もう！信じてよ！
アクシズ教の御神体にして、
水を司る女神なんだから！
…どうやら、相当厄介な子を 迎え入れてしまったらしい…
【アクア】
なんでよー！本当なのに！！
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