Phantom of the Kill

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60191204 フライシュッツ 『MAIちゃんマインド』

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ようやく隊のみんなも MAIと打ち解けてくれた、 と思ったマスターであったが…

【MAI】 …えっ!?だ、大丈夫ですよ ティルフィングさん! MAIひとりでできますから…

どういうわけか、 今度はMAIの方がよそよそしく、 壁を作っている様子だ…

そこでマスターは、 なにか悩み事でもあるのか、 と尋ねてみた

【MAI】 いいいい、いえ!? な、悩み事なんてありません! きれいさっぱりありませんから!!

どう見ても不自然なほどに、 頭を振って否定するMAI

【MAI】 な、なにかあったら 私から言いますから! そ、その時はお願いしますね!

【MAI】 うぅ、やっぱり この間の報告をマスターに 聞かれてしまっていたんです…!

【MAI】 あいつら…特にマスターが なにかと話しかけてくるのは

【MAI】 MAIがスパイだと気づいていて、 逆にMAI達の情報を引き出そうと しているに違いありません…!

【MAI】 …はぁ…このままひとりぼっちで 頑張り続けることなんて、 無理なんじゃないでしょうか…

ひとりぼっちだなんて、 寂しいことを言うなよ…

【MAI】 ひゃあ!? マママママスターさんっ!? い、いつの間に!!!

【MAI】 も、もしかしてMAIのこと、 ずっと見てたりしたんですか!? 独り言も全部聞いちゃったとか…

選択肢:

も、もしかしてMAIのこと、 ずっと見てたりしたんですか!? 独り言も全部聞いちゃったとか…

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【MAI】 や、やっぱり…そうだったんですね…

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【MAI】 さ、最初から…

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【MAI】 バ、バカですか…?

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水くさいじゃないか キラープリンセス達は MAIを受け入れ、

マスターを含めて 仲間となったはずじゃないか! と、熱く語るマスター

【MAI】 嬉しいっ… マ、マスター! MAIは…MAIは!!

感極まったようすでなにかを 告げようとするMAIに、 しかし、マスターは首を振る

言葉なんて不要だ だって、仲間なのだから…!

【MAI】 そう…なんですね! MAIは、ひとりぼっちなんかじゃ ないんですね!!

それは彼女が新たなスキル 『MAIちゃんマインド』 を取得した瞬間でもあった

そしてその夜―

MAIは窓際に座り、 うれしそうに報告を行っていた

【MAI】 ――って感じで、 励ましてくれたんです!

【MAI】 そしたらMAI、 新しい力に目覚めちゃって… これが絆の力ってことなんですよー!

【MAI】 …えっ、MAIが誰と仲良くなって 喜んでるのかって?

【MAI】 そんなの決まってるじゃないですか マスターとキラープリンセスどもと…

【MAI】 …あっ!?

【MAI】 …ま、まさか… これはすべて、スパイであるMAIを 取り込もうとするマスターの策謀!?

【MAI】 心が弱ったところに つけこんでくるとは、 恐るべし、マスター…!

すると、名前を呼ばれたような 気がしたマスターが MAIの部屋の扉を開けた

【MAI】 ひゃあっ!? ま、またマスター!

またも慌てているMAIに 用があるのかと思ったんだけど…と マスターは説明する

【MAI】 べ、別にそんなものありません! それより、こんな夜中に 乙女の部屋に入ってくるなんて…

【MAI】 …えっ、ですから部屋に 入ってきちゃダメですし、 そんな、近くに寄ってくるなんて…

大胆なマスターの行動に、 MAIはその場から動けない

【MAI】 ダメです、ダメなんです…! MAIとマスターでは 立場というものが…

そんなMAIのすぐそばに立つと、 マスターは優しく その髪へと手をのばし…

頭についていたゴミを取った

【MAI】 …な、なんなんですか! ゴミくらい、言ってくれればMAIが 自分でとりましたよ、もー!

【MAI】 で、出て行って下さい! MAIは寝るところなんです! お、おやすみなさい!!

一方的にそう告げ、MAIは、 マスターの背中をぽかぽかとたたき、 部屋から追い出したのであった…

…その夜、MAIは 頬を真っ赤にしたまま しばらく眠りにつけなかったという…

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