60232203 木之本 桜 『学園の思い出』
あれから数日後─
今日はさくらの提案で 『お楽しみ会2』が 開催されていた
【さくら】 は~い、完成~~~!!
【さくら】 さくら特製ホットケーキだよ~!
【さくら】 この前のお礼! みんな、食べてね!
【ケロちゃん】 いっただきま~す!
【さくら】 って、ケロちゃんは最後! 大人しくぬいぐるみの振りしてないと あげないんだからね
【ケロちゃん】 なんやねん、ケチ! わいにもお礼せいや~!
ホットケーキが行き渡り みんなはおのおの とても美味しそうに食べている
【さくら】 はい、これはマスターさんの分
マスターに手渡すさくら
ありがとう 笑顔でマスターが受け取る
【さくら】 ありがとうはこっちだよ
【さくら】 マスターさんやみんなといると、 なんだか力をもらえるの!
力をあげているのは、きみの方だよ とマスター
【さくら】 え?どういうこと?
マスターが指さした先を見るさくら
そこにはさくらのホットケーキを 嬉しそうに頬張る 仲間の笑顔で溢れていた
きみの優しさが 仲間に勇気と元気を 与えるんだ
【さくら】 わ、わたしが…?
【さくら】 そういってもらえると うれしい… とってもうれしいよ
それはさくらの新たなるスキル 『学園の思い出』が 開眼した瞬間でもあった
【さくら】 ね、マスターさん! みんなと一緒に食べよ!
嬉しそうに駆けて行くさくら
彼女が作ってくれたホットケーキは、 愛情で包まれたとても優しい味だった
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