60233203 木之本 桜 『学園の思い出』
あれから数日後─
全学園合同で行なわれた演劇祭
【さくら】 あぁ…
【さくら】 楽しかった~~~っ!!
さくらは見事、 主役を演じ切っていた
舞台袖から舞台中央へと 出てくるさくら
【さくら】 みなさん! 本日はご観劇頂き、 誠にありがとうございました!!
出演者たちと共に、観客に 深々と礼をするさくらの表情は、 とても晴れやかだった
それから数日が経って─
【さくら】 ふふ、数日前のことなのに なんか懐かしいね
屋上にやってくるさくら
【ケロちゃん】 ほんまやな ここで稽古しとったんが、 すごく前のことみたいやな
【さくら】 すごく充実した時間だったな
【ケロちゃん】 時には、演技のことで ケンカになる子もおったり 色々あったな
【さくら】 みんな真剣に練習して 熱くなっちゃっただけだよ
【ケロちゃん】 ほんま熱かった! 稽古も本番も!!
【さくら】 そうだよね!すごく熱くて、 充実した時間を一緒に過ごしたから…
【さくら】 みんなのこと、 もっともっと大好きになれた
【さくら】 みんなと一緒に舞台に立ってる時、 なんていうか…
【さくら】 「わたしたちって最高!」 って瞬間があったの!!
その友達を大切に想う心が、 さくらにまた新たなる力 『学園の思い出』を与えていた
【さくら】 また、みんなと一緒にやりたいな
【ケロちゃん】 もう次回公演のこと、考えてるんか?
【さくら】 うふふ、だってそうすれば… もっともっとみんなと 仲良くなれると思うから!
嬉しそうにセリフを言い始めるさくら その笑顔はとても嬉しそうに、 キラキラと輝いていた
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