60241202 ヘレナ・D. plug・ロキ 『ファントムミスト』
ある時、異族との 戦闘へ向かったマスターの隊 しかし…
【メルリヌス】 ねえ、どうしたの? にらめっこを続けるのは退屈よ しかけていきましょう
待ち伏せる敵…その規模が読めず マスターは姫達を押しとどめ 相手の出方をうかがっていた
【メルリヌス】 探るまでもないわ きっと楽勝…遊んであげればいいの
【メルリヌス】 あ、そうだ♪ 様子見を決め込んでる相手には 不意打ちが有効でしょ♪
言うが早いか、術を唱えて メルリヌスは周囲に深い霧を 作り出し、さらに…
【メルリヌス】 どっかーん!!
絶大な魔術の威力… 激しい風と爆炎の術で 敵の一団をメルリヌスは炙り出す
【メルリヌス】 さあ、突撃開始ー♪
メルリヌスは霧の向こう側へと たった一人で突き進んでいき… やがて、その姿が見えなくなる
そのうちにマスターの周囲でも 異族と姫達との乱戦が始まった
さいわい、メルリヌスの術で混乱した 敵を打ち破ることは難しくなかった …だが…
【メルリヌス】 はぁ…はぁ… どうしたのかしら、わたし…?
戦闘には圧勝したものの 単騎で敵の群れに飛び込み挑んだ メルリヌスは、ひどく疲れた様子だ
【メルリヌス】 お、おかしいわね…? 格上の魔獣相手でもないのに 力の消耗がこんなに激しいなんて
そこへマスターが メルリヌスを追って駆けつけた
【メルリヌス】 あ…マスター… ほら、もう敵は全部片づいたの たいしたことなかったわ
笑ってみせるメルリヌス… だが漂う霧のせいか…その姿が うっすらと、薄くぼやけた
選択肢:
- さすがに無謀だぞ → select_label_01へ
- 無茶をするな → select_label_02へ
- 本当に平気か? → select_label_03へ
笑ってみせるメルリヌス… だが漂う霧のせいか…その姿が うっすらと、薄くぼやけた
select_label_01:
【メルリヌス】 べ、別にいつも通りに戦ったのよ ただちょっと… 力が出すぎちゃっただけ
select_label_02:
【メルリヌス】 む、無茶じゃないわ マスターのためと思って… 力が少し、出すぎちゃったの
select_label_03:
【メルリヌス】 平気よ、このくらい …思ったより強い力が出すぎて 自分でもびっくりしてるけど
select_label_end:
【メルリヌス】 はぁ…そうよ… 変だわ…元のように力を使えない 魔力が…一度にたくさん出すぎて…
【メルリヌス】 だから… この程度の戦いでくたびれるなんて… 全然、思ってもみなくて…
【メルリヌス】 ウソじゃないわ…本当よ
困惑しつつも言い訳する彼女… そこでマスターはあえて 諭すようにゆっくりと話す
そんな風に、後先を考えず 一人で力を出しすぎるのは… 『英雄』らしくないんじゃないか?
【メルリヌス】 あ…
きみも不慣れな世界で 戦うのはなかなか、思うように ならないのだろうけれど…
まずは落ち着いて深呼吸 はりきるのは、そのあとだ…と
【メルリヌス】 …そうね… がんばりすぎたかしら… わたしらしくもなかった
【メルリヌス】 ふふっ… なんだか疲れちゃった マスター、ちょっと手を貸して
徐々にあたりの霧が晴れていく
その間、並んで腰を落ち着け ひと息ついたマスターとメルリヌス
【メルリヌス】 ありがとう…力が戻ったみたい あなたが近くに来てくれた そのおかげね、きっと…
【メルリヌス】 だとしたら、あなたはやっぱり わたしにとって特別なマスターなのよ
と、そこへ…
【異族】 グギャーッ!
敵の群れからはぐれ出たのか 突然、一体の異族が襲いかかる!
飛びのくべきか、彼女をかばうべきか 一瞬ためらうマスター しかしメルリヌスは…
【メルリヌス】 たぁっ!
動じることなく、座ったままの姿勢で 魔力を鋭く、絞り込み… 見事、異族を打ち砕いた
【メルリヌス】 …うまくいったわ この世界でも拡散することなく わたしの力が、狙ったとおりに…
【メルリヌス】 そっか…そういうことか ちょっと、わかった感じがした
『ファントムミスト』 メルリヌスは新たな力の制御の 境地を得たようだ
【メルリヌス】 …これから、わたしは マスターとのちょうどいい距離を 探してみようと思う
【メルリヌス】 あなたがわたしにくれる力を あなたと一緒に操れるように…ね
【メルリヌス】 とりあえず、そんな感じで… どう、マスター?
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