6026123 フィーア 『舞香』ラストトワレ
フィーアが異族を倒すと、子供は 無事、母親のもとへと戻っていった
【フィーア】 貴方…無鉄砲が過ぎるんじゃない? もう少し賢いと思ったんだけど…
【フィーア】 ほかの人についていくことも 考えた方がいいのかしら…
フィーアは独り言のようにつぶやき、 マスターをちらっと横目で見る
マスターは、その発言に驚いたが、 彼女が自分の頼りなさに呆れ、 失望するのも理解できた
マスターが黙っていると、 フィーアは楽しそうに笑い出す
【フィーア】 …ふふっ、正直にもほどがあるわね 顔に “行かないで”って 書いてあるわよ?
…子供を守りたいと思ったら 体が勝手に動いていたんだ、 自分でも無茶だとは思うよ、と答える
【フィーア】 …………
【フィーア】 …そうね、大切なものを守るために 戦う覚悟がある子は…嫌いじゃないわ
【フィーア】 私、やっぱり…
【異族】 グギャギャギャ!
フィーアがなにか言おうとした時、 異族の残党が現れてマスター達に 襲いかかってきた
【フィーア】 私達の邪魔をするなんて… 代償は高いわよ?
そう言った瞬間、彼女の姿が 四人に分かれた
【フィーア】 はあぁっ! 『舞香』ラストトワレ
凄まじい雷撃が 異族の残党を吹き飛ばす
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【異族】 グゥ…
マスターは、自らの危険も顧みず 助けてくれたフィーアの優しさに、 ありがとう、と感謝する
【フィーア】 うふふっ… 貴方って本当に素直すぎるわね… ちょっと心配になっちゃうわ
マスターはフィーアの手を握り、 自分に力を貸してほしい、と頼む
【フィーア】 あら… 気安い接触は嫌われちゃうわよ?
フィーアは マスターの手をそっと放し、 そう言ってたしなめる
【フィーア】 でも… 私が、だれかを心配するなんて… こんな気持ちは久しぶりよ?
【フィーア】 …だから、もうしばらく、 貴方の傍にいてあげてもいいかも…
【フィーア】 貴方と一緒なら、 退屈しなさそうだわ
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