610150121 限定クエスト 未分類 タイムトラベル・グラデュエーション タイムトラベル・グラデュエーション 3 - 【EP.2】自由への挑戦 タイムトラベル・グラデュエーション 2話 タイムトラベル・グラデュエーション 2話 戦闘前
【ナーゲルリング】 おかえりなさいませ、ご主人様! どうぞこちらのテーブルへ!
【シェキナー】 オーダー頂きました! メイドのハニカミ☆カツレツ 二人前でお願いします!
【リサナウト】 ふふふ……メイド姿の学園生達! これは最高のアルバムになるわ~!
【マスター】 ……
【リサナウト】 あら、どうしたの? そんなにぶるぶる震えて…… トイレならあっちよ?
【マスター】 違うよ!!
周りの生徒に聞こえないよう、 顔を近づけてこそこそ喋る
【リサナウト】 あぁ、そういうこと? たしかに、こうして タイムトラベルをしている以上……
【リサナウト】 過去の自分と出会う可能性は 大いにあるわ
【リサナウト】 もし出会ってしまったら、 きっと大変なことに なるでしょうね~
あっけらかんと話すリサナウトに、 マスターはますます怯えだす
【リサナウト】 ふふっ、大丈夫よ! 学園は広いんだから、 そうそう出会ったりしないってば
【リサナウト】 それより今は この状況を楽しまないと! ほら、何か頼んだら?
リサナウトに押し切られ、 しぶしぶメニュー表を 眺めていると……
【エクスカリバー】 失礼……こちらのお席、 ご一緒してもよろしいですか?
【リサナウト】 ん、どうぞ! ……ってあなた、 聖ユグの生徒会長さんじゃない!
【エクスカリバー】 ふふ、ごきげんよう
【リサナウト】 ごきげんよう こうしてこのメイド喫茶の 立役者に出会えるなんてラッキーだわ
【エクスカリバー】 ふふ…… そう言っていただけて光栄です
【エクスカリバー】 けれど、私自身は 大したことはしていません
【エクスカリバー】 生徒のみなさんやマスターの 尽力があったからこそ……
【エクスカリバー】 ずっと掲げてきた 挑戦という目標を、 こうして達成できました
【エクスカリバー】 本当に……心の底から、 みなさんに感謝を 伝えたい気分です
【エクスカリバー】 えっ? あ、あの……
【リサナウト】 あぁ、ごめんなさい! すっごくいい顔だったから つい撮ってしまったわ
【リサナウト】 きっと卒業アルバムにも ぴったりな1枚よ 期待していてね!
【エクスカリバー】 そ、卒業アルバム…… なるほど、係の方だったのですね
【エクスカリバー】 うう……なんだか途端に 恥ずかしくなってきました 変な顔、していませんでしたか?
【リサナウト】 大丈夫よ♪ とっても素敵な笑顔だったわ!
【エクスカリバー】 そうですか…… ふふ、ありがとうございます
【エクスカリバー】 アルバムの完成、 楽しみに待っていますね
【リサナウト】 ええ、期待していてね!
リサナウト達の間に しばし穏やかな空気が流れる
その直後――
【エクスカリバー】 ……あら? 何やら廊下が賑やかですね
【エクスカリバー】 この声は……マスターの声?
【エクスカリバー】 あら……? でもマスターは目の前に あ、あらら……?
【マスター】 あ、まずい
一瞬でマスターの背筋が凍る
【リサナウト】 ごちそうさまでしたーっ!!
そんなマスターの手を 無理やりひっつかみ、 立ち上がるリサナウト
そしてそのまま― 開いた窓の向こう側めがけて 走りはじめた!
【エクスカリバー】 えっ!? あっ、あのっ……!!
【リサナウト】 マスター! 手を離さないでねっ!
窓枠を蹴り、勢いのまま 空中に浮かぶリサナウト
悲鳴を上げるマスターをよそに…… リサナウトは空中で カメラのシャッターを切った
Next: 610150131