66610141 Unit666 ティルフィング
【ティルフィング】 マスター、 お待たせいたしました 今日はお話があるとか…
マスターは線香花火を出し、 ティルフィングに差し出す
【ティルフィング】 ふふ、いいですね 夏と言えば花火ですよね
【ティルフィング】 私でよければ…… ご一緒します
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【ティルフィング】 綺麗ですね
【ティルフィング】 そういえば、マスター 知っていますか?
【ティルフィング】 線香花火は、 よく人生に例えられるそうですよ
【ティルフィング】 花火の火を見ていると マスターとの思い出が 鮮明に蘇ってくる気がします
【ティルフィング】 マスター、覚えてますか? 始めて会ったときのこと
【ティルフィング】 私、あのときは 不安そうな顔をしていたと 思います
【ティルフィング】 …最初、見た時は マスターはどこか 頼りなさそうで
【ティルフィング】 大丈夫なのかなって 思いました
【ティルフィング】 でも、一緒に戦うように なってからは その印象は変わりました
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【ティルフィング】 マスターはどんな絶望的な 状況でも、決して諦めることなく みんなを励まして指揮していました
【ティルフィング】 仲間が危ないって思ったら、 どんなに危険なことでも 身を挺して守ってくれました
【ティルフィング】 ふふ それはそれで危ないので 止めて欲しいですけどね
【ティルフィング】 戦いのとき以外でも、 マスターは私の相談にも 乗ってくれて…
【ティルフィング】 覚えてますか? 願いが叶う貝殻を 一緒に探したこと…
【ティルフィング】 あのときに、私は マスターの剣になろうと 決意しました
【ティルフィング】 でも、その反面、 そんなマスターに私の心は 惹かれていきました…
【ティルフィング】 しかし、私はキル姫です こんな思いを抱いてはいけない そう思って過ごしていました
【ティルフィング】 マスターをお守りすることが 私の役目…それ以外の余計なことは 考えないようにしていました
【ティルフィング】 そんなとき、 マスターにデートに 誘われました
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【ティルフィング】 遊園地に遊びに行って 一緒に観覧車に乗って 夜景を見ました…
【ティルフィング】 あの時の夜景は 本当に綺麗で…
【ティルフィング】 ふふ、 あのとき、マスターは 夜景よりも
【ティルフィング】 私の方が綺麗… なんて言ったんですよ
【ティルフィング】 すごく恥ずかしかったですけど ……とっても嬉しかったです
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して ティルフィングを見つめた
【ティルフィング】 マスター…?
ティルフィング…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
ティルフィング…
select_label_01:
【ティルフィング】 っ……!?
select_label_end:
【ティルフィング】 ……マスター 嬉しいです!
【ティルフィング】 私でよければ…… よろしくお願いいたします
ティルフィングはそう言うと 少し泣きそうな表情で微笑んだ
【ティルフィング】 マスター 誓いを立てさせてください
【ティルフィング】 これから先、 どんな困難なときでも 幸せなときでも
【ティルフィング】 マスターと共にいます… アナタを支え続けます
【ティルフィング】 マスターへの想いを胸に これからもずっと…
【ティルフィング】 命ある限り マスターに真心を 尽くすことを誓います
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【ティルフィング】 …え?
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと ティルフィングを包んだ
【ティルフィング】 届きました… あなたの想いが
【ティルフィング】 …マスターのバイブスと 私のキラーズが深く 繋がっていくのを感じます
【ティルフィング】 私はいつも あなたの傍らにいますからね
こうしてマスターと ティルフィングの誓約は 結ばれたのだった
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