66610231 Unit666 アスカロン
【アスカロン】
あっ、マスター！
【アスカロン】
ごめんなさい、
お待たせしちゃいましたか？
今来たところだから大丈夫だよ とマスター
【アスカロン】
本当ですか？
よかったぁ
それじゃあ… とマスターは線香花火を アスカロンに差し出す
【アスカロン】
あ、線香花火！
いいですね…って、わわ！
【アスカロン】
ご、ごめんなさい、
落としてしまいました…
気にしないで とマスターはもう一度 線香花火をアスカロンに手渡す
【アスカロン】
ありがとうございます…
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【アスカロン】
…せっかくマスターに
誘ってもらえたのに、
ドジを踏んでしまうなんて…
怪我が無くてよかったよ とマスターは笑う
【アスカロン】
え？あっ…！
【アスカロン】
そっか、火が点いてたら
もっと危なかったですよね
【アスカロン】
でも早々に失敗しちゃうなんて…
まだまだ未熟ですね、私…
マスターは首を横に振り そんなことないよ と返す
【アスカロン】
マスター…
【アスカロン】
…マスターって
本当に優しいですよね
【アスカロン】
初めて会った時から、
ずっとそうでした
【アスカロン】
今よりももっともっと
未熟だった私を
【アスカロン】
マスターは受け入れて、
応援してくれました
【アスカロン】
呪いを持ち、それに怯える私を
否定せず、励ましてくれました
【アスカロン】
未熟者の私でも、
こうやって受け入れてくれる人が
いるんだって思って
【アスカロン】
私、本当に嬉しかったんです
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【アスカロン】
マスターのお役に立ちたい
その思いを胸にいつも戦ってました
【アスカロン】
ティルフィングさんは私の目標です
【アスカロン】
でも、目標に向かって頑張る力は、
いつもマスターにもらっていました
【アスカロン】
マスターはいつも、
私に勇気と力をくれるんです
【アスカロン】
…プールに
誘ってくれた時だってそうです
【アスカロン】
呪いへの恐怖で怯えて
負けそうになった私を、
マスターは諦めず応援してくれた
【アスカロン】
あの時呪いに打ち勝てたのは、
マスターのおかげなんです
【アスカロン】
あなたは私にとって…
…特別な存在です、マスター
【アスカロン】
たとえ、
ティルフィングさんが慕う方でも…
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【アスカロン】
覚えていますか？
夜の教会へ私を
連れて行ってくれたことを
【アスカロン】
いつもとは違う雰囲気の教会で、
なんだか新鮮だねって言いあって…
【アスカロン】
マスターに褒められた時、
私すごく恥ずかしくって
なにも言えなかったんですけど…
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
【アスカロン】
本当は、綺麗って言ってもらえて
とても嬉しかったんです
そう語るアスカロンの横顔は、 あの時にも増して綺麗だった
マスターは意を決して アスカロンを見つめた
【アスカロン】
？
マスター？
アスカロン…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
アスカロン…
select_label_01:
【アスカロン】
えっ…ええ！？
select_label_end:
【アスカロン】
わ、私と、ですか！？
今、目の前には アスカロン以外にいないよ と真剣な顔のマスター
【アスカロン】
そ、そんな…！
で、でも…
【アスカロン】
…はい、嬉しいです！
アスカロンは 天に咲いた花火のように笑った
【アスカロン】
私、誓います
【アスカロン】
今までも、これからも、
ずっとずっと、マスターの
お役に立てるよう努力します
【アスカロン】
呪いを克服し…いえ、
その呪いすら力に変えて、
マスターを支え続けます
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【アスカロン】
わぁ！
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと アスカロンを包んだ
【アスカロン】
すごい…！
【アスカロン】
マスター！
分かりますか？
【アスカロン】
マスターのバイブスと
私のキラーズの繋がりが
今まで以上に強くなっていきます！
【アスカロン】
まだまだ未熟な私ですが、
これからもよろしくお願いします！
こうしてマスターと アスカロンの誓約は 結ばれたのだった
Next: 66610251