66610251 Unit666 ムラマサ
【ムラマサ】 ムラマサ、招集に応じ 馳せ参じまし…きゃあっ!?
ずべしっ! と砂浜へ盛大にダイブするムラマサ
【ムラマサ】 こ、これくらいなんともありません! それより、待たせてしまいましたか 主君?
来たばかりだよ とマスターは優しく微笑み 線香花火を差し出した
【ムラマサ】 あ、花火をしながら お話ですか 素敵です…っ!
【ムラマサ】 ご一緒させていただきます
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【ムラマサ】 わぁ…綺麗ですね
【ムラマサ】 とっても小さくて儚い光… なんだか親近感が湧いてきます…
【ムラマサ】 ああ、いえ 自分を卑下しているわけでは ありません!
【ムラマサ】 わた…いえ、拙者はもう 入隊したばかりの 自信のない拙者ではありませぬ
随分と頼れる存在に なったよね、とマスターが 微笑む
【ムラマサ】 …それというのも 主君のおかげです
【ムラマサ】 隊に入ったとき 拙者は自分を姉と比べていて いつも自信がありませんでした
【ムラマサ】 でも、主君と一緒に 色々なものを見て、感じて 自信を持てるようになったんです
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【ムラマサ】 主君は優しくて 拙者を支えてくれて いつも励ましてくれました
…そうかな? 大袈裟じゃない?と マスターが照れ笑いする
【ムラマサ】 いえ、主君は初めて会ったときから いつも優しいです!
【ムラマサ】 前に海に来たときも ドジばかりする私を 支えてくださいました
【ムラマサ】 主君は拙者にとって …まるで、この海みたいに 懐深いお方です
【ムラマサ】 拙者を受け入れてくれたこと 心より感謝しています
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【ムラマサ】 一緒に花火を見に行きましたね 黒い夜空の中に 赤や緑の可憐な花が咲いていました
【ムラマサ】 一夜にしか咲かぬ刹那の花… 素敵な景色…だったというのに
【ムラマサ】 主君といえば夜景そっちのけで せ、拙者の顔ばかり見て…
【ムラマサ】 もうっ 拙者にだって 恥じらう心はあるんですよ!
【ムラマサ】 …何ですか? ライトアップされた 拙者の顔も一夜限り…?
【ムラマサ】 ま、またそんなことを言って! 主君~!
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して ムラマサを見つめた
【ムラマサ】 主君…?
ムラマサ…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
ムラマサ…
select_label_01:
【ムラマサ】 …っ!?
select_label_end:
【ムラマサ】 …主君 拙者を選んでいただけるのですか …う、嬉しいです
【ムラマサ】 拙者でよければ… いつまでも、付き従います
ムラマサはそう言うと 少し泣きそうな表情で微笑んだ
【ムラマサ】 主君 誓いを立てさせてください
【ムラマサ】 これから先、 どんな困難なときでも 幸せなときでも
【ムラマサ】 主君と共にいます… 主君を支え続けます
【ムラマサ】 主君への想いを胸に これからもずっと…
【ムラマサ】 この命ある限り 主君に真心を 尽くすことを誓います
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【ムラマサ】 …え?
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと ムラマサを包んだ
【ムラマサ】 届きました… 主君の想いが
【ムラマサ】 …主君のバイブスと 拙者のキラーズが深く 繋がっていくのを感じます
【ムラマサ】 拙者はいつまでも影のように… …いえ、主君の隣に並んで 共に歩いていきます
こうしてマスターと ムラマサの誓約は 結ばれたのだった
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