Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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66610361 Unit666 ラグナロク

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2103611.png 【ラグナロク】 こんばんは、マスター! 待たせてしまったかしら?

大丈夫だよ と返し、持っていた 線香花火を差し出すマスター

2103611.png 【ラグナロク】 これは…線香花火? 私と、これを?

打ち上げ花火も気に入ってたから どうかなと思って、とマスターが 返すと、ラグナロクの表情がほころぶ

2103611.png 【ラグナロク】 そっか ありがとう、嬉しいわ

2103611.png 【ラグナロク】 それじゃ、 ご一緒させてもらうわね

火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める

2103611.png 【ラグナロク】 綺麗ね 小さくて、 でもめいっぱい燃えていて…

2103611.png 【ラグナロク】 打ち上げ花火とは また違った魅力がある

2103611.png 【ラグナロク】 …空の花火とは違って、 傍で燃え続けてくれる小さな花、か

2103611.png 【ラグナロク】 そう考えるとなんだか、 マスターみたいね

え? と戸惑うマスターに、 ラグナロクは小さく笑う

2103611.png 【ラグナロク】 だってあなたは、 ずっと変わらず 傍にいてくれているから

2103611.png 【ラグナロク】 …私は、誰かと仲良くなったり 信頼したりするのが苦手だから

2103611.png 【ラグナロク】 …でもあなたは、 そんな私とは真逆だった

線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる

2103611.png 【ラグナロク】 あなたは、最初から 私を信じていたわ

2103611.png 【ラグナロク】 どんな困難な状況でも、 どんな敵を前にしても

2103611.png 【ラグナロク】 あなたは私を100%信じ、 自分の命を私に預けてきた

2103611.png 【ラグナロク】 どうしてそんなことができるのか 不思議だったし、 今でも全然分からないけど…

2103611.png 【ラグナロク】 でも、一緒に過ごす間に気がついた それができることこそが、 あなたの一番の強みなんだって

2103611.png 【ラグナロク】 自分の身を守る力はなくて、 優しくて、お人好しで、 時々ちょっと頼りなくて…

2103611.png 【ラグナロク】 でも、みんながあなたの許に集い、 あなたと一緒に戦おうとするのは

2103611.png 【ラグナロク】 あなたがそうやってみんなを信じ、 みんなもそれに応えようとするから

2103611.png 【ラグナロク】 …正直、ちょっと羨ましかった あなたと信頼関係を築こうと、 素直に行動できる子達が

2103611.png 【ラグナロク】 私にとってのマスターは 人を素直に信頼できるだけじゃなくて

2103611.png 【ラグナロク】 熱くなりがちな私を落ち着かせて、 新しい視点に 気づかせてくれる人でもあるの

2103611.png 【ラグナロク】 ほら、二人でビーチテニス大会に 参加した時のこと、覚えてる?

2103611.png 【ラグナロク】 あの時私は、 キラープリンセスである自分が 参加していることに迷いを持ったわ

2103611.png 【ラグナロク】 私が幸福に導くべき人々を相手に、 彼らから喜びを 奪っているんじゃないかって

2103611.png 【ラグナロク】 でも…その考えは間違いだって マスターが気づかせてくれた

2103611.png 【ラグナロク】 普通の人間だからって、 キラープリンセスには絶対 敵わないと決まってるわけじゃない

2103611.png 【ラグナロク】 私にできることは、 相手を尊重し 全力でぶつかることだけ…

2103611.png 【ラグナロク】 マスターがそれに 気づかせてくれたから 私はあの熱戦を体験できたんだ

2103611.png 【ラグナロク】 それから… 一緒に打ち上げ花火を観に行った時も

線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる

2103611.png 【ラグナロク】 一瞬で消えてしまう 花火そのものしか 見えていなかった私に

2103611.png 【ラグナロク】 あなたは 一瞬で人々を笑顔にできる 花火の偉大な力を教えてくれた

そう語ったラグナロクは、 線香花火に目を落としながら 目を細めて微笑した

2103611.png 【ラグナロク】 人を信じるという、 私にはなかなかできないことを あっさりやってのけて

2103611.png 【ラグナロク】 私の知らない視点を持っていて 私に気づきをくれるマスター

2103611.png 【ラグナロク】 …私は、そんなあなたと 信頼関係を築きたい

2103611.png 【ラグナロク】 100%互いを信じて、 支えあう関係になりたい

2103611.png 【ラグナロク】 …いつの間にか、 そう望むようになっていたよ

線香花火の火花が消え、 火球だけが残る

その様子を 黙して見つめるラグナロクを、 マスターは意を決して見つめた

2103611.png 【ラグナロク】 …? どうかしたの、マスター?

ラグナロク…

選択肢:

ラグナロク…

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2103611.png 【ラグナロク】 え…?

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2103611.png 【ラグナロク】 そ、それって、つまり…

100%お互いを信じて、 支えあう関係になろう

2103611.png 【ラグナロク】 …………っ!

2103611.png 【ラグナロク】 ず、ずるいよ、マスター! このタイミングでそんなこと…っ!

2103611.png 【ラグナロク】 …でも、嬉しい すごくすごく、嬉しい

そう言ってラグナロクは 輝く花のように笑った

2103611.png 【ラグナロク】 誓うわよ、マスター 私は絶対にあなたを裏切らない

2103611.png 【ラグナロク】 あなたを信じ、 あなたの信頼に応え続け 共に戦い続けることを

それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する

同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる

地面に落ちた火球から 光りが広がり、

マスターと ラグナロクを包んだ

2103611.png 【ラグナロク】 …あなたのバイブスと 私のキラーズが深く繋がっていく

2103611.png 【ラグナロク】 …マスター あなたが私を 選んでくれたことが何よりも嬉しいの

2103611.png 【ラグナロク】 大切な存在である 誓約の相手に選んでくれたことが…

2103611.png 【ラグナロク】 大好きなあなたの信頼に 必ず応えてみせるから ずっと、ずっと傍にいてね

こうしてマスターと ラグナロクの誓約は 結ばれたのだった

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