66620041 Unit666 パラシュ
【パラシュ】 やぁマスター ボクに話があるんだよね? なんでも言ってほしい
マスターは線香花火を出し、 パラシュに差し出す
【パラシュ】 線香花火か いいよね、風情があって それじゃ、さっそくやろうか
火をつけた線香花火が 小さな火球を作り、 パチパチと音を鳴らす
【パラシュ】 迫力は無いけれど、 これはこれで楽しいね
【パラシュ】 ま、君となら何をしたって ボクは楽しいんだけどさ 嘘じゃないよ、本気さ
【パラシュ】 この花火の光は小さいけど ボクの心は高鳴ってるんだ
【パラシュ】 ホント、君といると 毎日がとても刺激的で 自分でも不思議なくらいだ
【パラシュ】 初めて会ったときから そうだった気がするよ ピンと来たんだよね
【パラシュ】 覚えてる? 初めて会ったときのこと
【パラシュ】 ボクが凄い力を出すから マスターはびっくりして 腰を抜かしそうだった
【パラシュ】 それでも必死に頑張って、 耐えようとするマスターを 見て、とっても嬉しかったよ
【パラシュ】 ちょっとイジワルだったかい? でも、ボクに付いてこれるか ボクだって不安だったんだ
【パラシュ】 強くなりたいっていう、 ボクの気持ちを理解してくれる 人はなかなかいないからね
【パラシュ】 でも君は今もその気持ちを 持ち続けてくれている
【パラシュ】 ボクと共に歩もうと必死に 努力を続けてくれることが、 どんなに嬉しいことか
【パラシュ】 その強い想い…執念… 君こそボクの待ち望んだ マスターさ
【パラシュ】 存分に誇って欲しいよ
線香花火の火は 勢いを増し花のように 大きく火花を散らす
【パラシュ】 どんな絶望的な状況でも 君は諦めないし、ボクの力に 安易に頼ったりしない…
【パラシュ】 力を自分の私利私欲に 使ったりせず、責任を持って 扱おうとしている…
【パラシュ】 君にとっては普通のこと かもしれないけれど…
【パラシュ】 そうした理想をすぐに 投げ出してしまう者だって 少なくはないんだ
【パラシュ】 あんまり人を褒めたりしない ボクだけど…今日は特別だ 偉いよ、マスター
【パラシュ】 ボクの訓練に散々付き合ったのも 大変だったんじゃないかい?
【パラシュ】 …これでも驚いてたんだよ? まさかここまでするなんて …ってね
【パラシュ】 ずっとひとりで特訓をしてきたけど 君が一緒にいてくれたことで 何倍も楽しい毎日を過ごせたよ
【パラシュ】 だからなのかな?
【パラシュ】 マスターとしての君だけじゃなく、 ひとりの人間として興味を持つように なったのは
線香花火の火球が美しい 丸みを帯び、淡く輝く
【パラシュ】 それに… 訓練しか興味のなかったボクを まさか遊びに誘うなんてね…
【パラシュ】 温泉に行ったりカフェに行ったり… 今までのボクじゃ考えもしなかった ことを教えてくれた
【パラシュ】 世間じゃああいうの… デートって言うんだろ?
【パラシュ】 あの時は深く考えて なかったけれど…
【パラシュ】 思い返せば… 刺激的な出来事だったね
【パラシュ】 戦いとは違う刺激… 普段とは違う自分を 君に見せる感覚…
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
【パラシュ】 今も不思議なんだ… なぜか胸が苦しくなる…
【パラシュ】 君ともっと触れ合いたいのに どこかでそれを恐れている …そんな自分がここにいる
【パラシュ】 ああ…やっぱり何か変だ ボクは壊れてしまったのかも…
【パラシュ】 でも…マスターだって… もしかしたら…ボクと同じ…
【パラシュ】 …なんて、君に限って そんなことはない、か…
パラシュの言葉に首を横に振り、 真っ直ぐパラシュの目を見る マスター
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
パラシュの言葉に首を横に振り、 真っ直ぐパラシュの目を見る マスター
select_label_01:
【パラシュ】 …………
select_label_end:
【パラシュ】 えっ…本気なのかい?
【パラシュ】 すまない…その… 言葉が上手く…形に… 出来ない…どうして…
パラシュは何度も 口を開閉し、声に ならない声をあげる
【パラシュ】 あー…その…本当に… ボクでいいのかい?
【パラシュ】 と、取り消しは出来ないぞ? よく考えて言ったことだよね?
選択肢:
- パラシュでなければダメだ → select_label_02へ
と、取り消しは出来ないぞ? よく考えて言ったことだよね?
select_label_02:
【パラシュ】 うっ…!? ん~~~~~っ!!
select_label_end2:
パラシュは悶絶し、 全身をわなわなと震わせる
【パラシュ】 な…なんだこれは… おかしいな…どうして…
【パラシュ】 悲しくないのに… とても嬉しいのに… 涙が出そうなんだ…
【パラシュ】 …ああ、そうか ボクにとって君は大切な存在なんだ どうしようもないぐらい…
パラシュは顔を赤らめながら 見たこともないような笑みを マスターへと向ける
【パラシュ】 うん… ボクも覚悟を決めた 誓いを立てよう
【パラシュ】 今後、 どれだけの試練が 待ち受けようとも…
【パラシュ】 ボクは君と共にある そして君も、ボクと共に
【パラシュ】 ボクと君で 打ち破れない壁はない 超えられない山はない
【パラシュ】 喜びも悲しみも分かち合おう ボクたちは二人でひとつだ
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【パラシュ】 おや、これは…
地面に落ちた火球から 光が広がり、
マスターと パラシュを包んだ
【パラシュ】 ボクと君の思いが 通じ合ったみたいだね
【パラシュ】 うん… ボクのキラーズが 君のバイブスを強く感じてるよ
【パラシュ】 ボクをこんな風にするなんてね やっぱり君は最高のマスター…
【パラシュ】 いや…ボクの半身だ
こうしてマスターと パラシュの誓約は 結ばれたのだった
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