66620171 Unit666 ヤグルシ
【ヤグルシ】 やっほー、マスター! 夜のビーチってわくわくするね!
【ヤグルシ】 それで、これから何するの? 追いかけっこ? それとも…新しい特訓?
マスターは線香花火を出し、 ヤグルシに差し出す
【ヤグルシ】 あ、線香花火! ヤグ、線香花火好きだよ やろやろ~♪
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【ヤグルシ】 えへへ、キレイだね~ ちっちゃくぱちぱちいってるのも かわいい~
【ヤグルシ】 あ、マスター 今、花火じゃなくて ヤグの方、見てたでしょ~
花火を見てたら出会った頃の ヤグルシを思い出してね、と マスターは言う
【ヤグルシ】 え~? それどういう意味?
【ヤグルシ】 まー、確かに、ちょっと これくらい控えめで 引っ込み思案だったかも?
【ヤグルシ】 あの頃のヤグは、ぜぇんぶ お姉ちゃんに任せてれば 大丈夫って思ってたから…
【ヤグルシ】 たまに頑張ろうとしても ヤグ、ドジばっかで迷惑かけるし
【ヤグルシ】 お姉ちゃんさえヤグを 認めてくれればいいやって
【ヤグルシ】 でも、ヤグはそんなこと 思ってたのに、なぜかマスターは 期待をかけてくれたよね
【ヤグルシ】 ヤグはすっごい力を秘めてるから って、言ってくれたりして
【ヤグルシ】 マスターが励ましてくれるから ヤグ、ちょっとずつ頑張ろうって 気持ちになっていったんだ
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【ヤグルシ】 マスターも見てたよね ヤグが戦闘でも活躍するように なっていったところ!
【ヤグルシ】 ここだーって場面で転んだり 気が付いたら迷子になってたり ドジしちゃうことはあったけど…
【ヤグルシ】 お姉ちゃんにも褒めてもらえたし ヤグもやればできるんだあって 嬉しくなっちゃった
【ヤグルシ】 でもね、ヤグ、頑張るたびに お姉ちゃんって頼りになるなあ って実感するんだ
【ヤグルシ】 ヤグが倒しきれなかった敵も お姉ちゃんが全部 どうにかしてくれたもん
【ヤグルシ】 ヤグもお姉ちゃんみたいに 頼られるようになりたくって…
【ヤグルシ】 それでマスターと一緒に 海で特訓することに したんだよね
【ヤグルシ】 溺れてる人とか困ってる人とか ビューンって助ける特訓!
【ヤグルシ】 でも、ヤグってばダメダメで… ビーチボールすら助けられなくて 自信なくなっちゃったけど…
【ヤグルシ】 マスターがサメに 襲われそうになってるの見たら すごい力を出せたんだ
【ヤグルシ】 えへへ、あの時はいっぱい 褒めてもらえて嬉しかったなあ♪
【ヤグルシ】 それでね、ヤグ、気づいたんだ
【ヤグルシ】 ヤグ、マスターを助けるためなら すっごく頑張れるんだって!
【ヤグルシ】 ヤグはお姉ちゃんみたいな 才能はないかもしれないけど…
【ヤグルシ】 マスターに頼られるために ヤグなりに一歩一歩ちょっとずつ 成長していきたいなあって思ったの
【ヤグルシ】 まだまだ全然ダメダメだけどね~ はあ~、先は長いよお
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【ヤグルシ】 でも、成長するためには、誰かに 甘えるだけじゃダメなのかな~って 気付いたんだ
【ヤグルシ】 前にヤグの部屋でデートしたよね? その時、マスターがどうしてもって 言うから、甘えさせてあげた時…
【ヤグルシ】 なんだか、心がじんとしたんだ 癒される、っていうの…かな?
【ヤグルシ】 お姉ちゃんもヤグが甘えた時 こういう気持ちになってたのかなって
【ヤグルシ】 この気持ちを知ってるから お姉ちゃんは強いのかなって 思ったの…
【ヤグルシ】 ねえ、マスター… ヤグに甘えてみて、どうだった?
【ヤグルシ】 ヤグ、マスターになら… もっと、甘えられてもいいよ?
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して ヤグルシを見つめ返す
【ヤグルシ】 マスター…?
ヤグルシ…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
ヤグルシ…
select_label_01:
【ヤグルシ】 え、ヤグと…?
select_label_end:
【ヤグルシ】 え、えへへ、すごい… すっごく嬉しいよ、マスター!
【ヤグルシ】 こんな頼りなくって 甘えんぼなヤグを選んでくれて ありがとう
【ヤグルシ】 ヤグ…毎日、ちょっとずつでも 成長していくから!
【ヤグルシ】 いつか、マスターが頼ってくれて いっぱい甘えてくれるような、 そんなヤグになる!
【ヤグルシ】 それまで、たくさん時間が かかっちゃうかもしれないけど…
【ヤグルシ】 マスター… それでも、ヤグと一緒に いてくれるって約束して…?
その言葉を聞いて ああ、誓うよ と、マスターは宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【ヤグルシ】 わっ…
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと ヤグルシを包んだ
【ヤグルシ】 マスターのバイブスと ヤグのキラーズが 深く繋がっていく…
【ヤグルシ】 とってもあったかい だっこされてるみたい… えへへ…
【ヤグルシ】 これからもずっとずっと よろしくね!
【ヤグルシ】 ヤグを誓約の相手に 選んでくれてありがとう マスター、大好きだよ♪
こうしてマスターと ヤグルシの誓約は 結ばれたのだった
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