66620201 Unit666 ハルパー
【ハルパー】 マスター、こんばんは 今日も満天の星空ですわね
【ハルパー】 それで、星々を見る私の楽しみを 奪ってまでする話とやらを、 伺ってもよろしいですか?
マスターは線香花火を出し、 ハルパーに差し出す
【ハルパー】 線香花火… なるほど、地上にでも星を見る… ということですね
【ハルパー】 マスターにしては洒落た試みです いいでしょう 付き合ってあげます
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【ハルパー】 うふふ、綺麗ですね…
【ハルパー】 この素朴な輝きを見ていると 出会ったばかりのマスターを 思い出します
【ハルパー】 あの頃からマスターは どんな子に対しても いやらしい目で見ていましたね
【ハルパー】 生粋のヘンタイさん… 私ですら、一目で看破できましたよ
いや、あれはマスターとして みんなを知っておくために… と弁解するマスター
【ハルパー】 ふふ、どうでしょうね… そういう煮え切らない態度も 変わらぬ気持ち悪さです
【ハルパー】 でも、その時から 私に対する色目の使い方は 特に際立っていましたよね
【ハルパー】 まったく…その首が今も そのまま繋がっていることを 私に感謝するべきだと思いますよ?
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【ハルパー】 はあ、マスターは 戦闘の時も頼りにならなくて
【ハルパー】 私が守って差し上げなくては どうしようもありませんでしたね
【ハルパー】 敵も仕方がなく 負けてくれていたのでは ないでしょうか
【ハルパー】 …なんて、嘘ですよ
【ハルパー】 きちんと、信頼して背中を 任せていました
【ハルパー】 私達の信頼があってこそ 勝ち抜けてこれたんですよ
【ハルパー】 ふふ…この程度のフォローで そんなに嬉しそうにするなんて
【ハルパー】 マスターのちょろさには 呆れてしまいますね
【ハルパー】 あまりに従順すぎるから こちらも不安になってしまいます
【ハルパー】 ああ…前に二人でプールに 行った時のことを思い出して しまいました
【ハルパー】 マスターったら私があれこれ 言っても、文句ひとつ言わずに 振り回されてくれましたよね
【ハルパー】 …主体性がないのかと こちらが気を遣ってしまいました
【ハルパー】 迷惑な酔っ払いが現れた時も 私のことをほっといて 他の人の心配を始める始末…
【ハルパー】 結局、私がこっそり その酔っ払いを嗜める 羽目になりました
【ハルパー】 マスターの気がそぞろだと 楽しくありませんから…
【ハルパー】 まったく…手綱を握っていないと どこかへ行ってしまいそうな 目の離せない、困った人です
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【ハルパー】 でも デートで連れて行ってもらった ドライブは少し刺激的でしたね
【ハルパー】 私がリードを握っていないと ふらふら迷子になってしまいそうな マスターが…
【ハルパー】 走行中の車という密室に 私を閉じ込めておこうなんて
【ハルパー】 あの時はサービスで 緊張しています、なんて 言ってあげましたが…
【ハルパー】 マスターは 満更でもなさそうでしたね
【ハルパー】 …マスター、私があんなことを 言うのは、あれっきりだと 勘違いしてませんか…?
【ハルパー】 私はいつだって、サービス してあげてもいいんですよ?
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して ハルパーを見つめ返す
【ハルパー】 マスター…?
ハルパー…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
ハルパー…
select_label_01:
【ハルパー】 えっ…
select_label_end:
【ハルパー】 な、なるほど…そういうことですか マスター
【ハルパー】 そうやって私を虜にしようと いうのですね… まったく…気持ちの悪い人です
【ハルパー】 けれど…その 一度しか言いませんからね…
【ハルパー】 私、とても、嬉しいです… 選んでくれてありがとうございます マスター…
【ハルパー】 うふふ…今のは忘れてください
【ハルパー】 ただ、これでようやく マスターを私のものだと 公言できるようになりました
【ハルパー】 脅威から自分のものを守るのは当然 マスターを奪おうとする者の首は 漏れなく落としてあげましょう
【ハルパー】 もちろん…それがちょろい マスターを奪おうとする子でも 容赦はしません
【ハルパー】 ただ、私も常に目を光らせては いられませんから…
【ハルパー】 私が手間をかけずに済むように 今後は私だけを見るように してくださいね、マスター?
その言葉を聞いて ああ、誓うよ と、マスターは宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【ハルパー】 あっ…
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと ハルパーを包んだ
【ハルパー】 マスターのバイブスと 私のキラーズがさらに 深く深く繋がっていきます…
【ハルパー】 これがマスターの想い… とても一途な感情…ふふ 本当にヘンタイさん、です
【ハルパー】 これからもずっと 楽しんでいきましょうね、マスター
こうしてマスターと ハルパーの誓約は 結ばれたのだった
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