Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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66630071 Unit666 ゲイボルグ

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2300711.png 【ゲイボルグ】 ここか なかなか洒落た場所だな 気分が落ち着く

2300711.png 【ゲイボルグ】 それで、こんなところに わざわざ呼び出してまで 私と話したい用向きとは何だ

マスターは線香花火を ゲイボルグに差し出す

2300711.png 【ゲイボルグ】 線香花火… それがマスターのとっておきか?

絶対に無駄だとは思わせないから と、マスター

2300711.png 【ゲイボルグ】 …ふ、そこまで言うなら付き合おう

2300711.png 【ゲイボルグ】 どうせ今日はもう終わる… せっかくの機会だ 気負わずに過ごすとしよう

火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める

2300711.png 【ゲイボルグ】 美麗だな…

2300711.png 【ゲイボルグ】 線香花火は人生を表すという さながら、今が生の始まり 産声を上げた…といったところか

2300711.png 【ゲイボルグ】 私とマスターの始まりは 緊迫していたな

2300711.png 【ゲイボルグ】 戦闘に出ない私と 必死に説得するマスター 隊にも不穏な空気が漂っていた

2300711.png 【ゲイボルグ】 あの頃の私は目に見える全てが 私の手にかけるまでもない 無駄なものと思えた

2300711.png 【ゲイボルグ】 マスターのこともそうだ 私を指揮するに足る強さを 持っていないと見ていた

2300711.png 【ゲイボルグ】 ゆえに私は 隊から孤立して訓練に 励むことが多かったんだ

2300711.png 【ゲイボルグ】 そんな私にもマスターは 辛抱強く接してくれた

2300711.png 【ゲイボルグ】 特訓の邪魔だと 私は怒ってばかりだったが…

2300711.png 【ゲイボルグ】 今にして思えば、全く以って 無駄ではなかったと言えるな

2300711.png 【ゲイボルグ】 こうして二人きりで 語り合えているのだから

線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる

2300711.png 【ゲイボルグ】 激しく燃える火の花… これまでの戦闘を思い出す

2300711.png 【ゲイボルグ】 戦場で私が力をふるうのは しかるべき時のみ…

2300711.png 【ゲイボルグ】 だが、マスタ―と戦いへ赴くと 今が、しかるべき時だ… と、よく感じた

2300711.png 【ゲイボルグ】 そう…私は マスターに危険が迫ることに 敏感になっていたのだ

2300711.png 【ゲイボルグ】 それはマスターがぼんやりしていた というのもあるが

2300711.png 【ゲイボルグ】 私を動かす何かを マスターの中に感じていたんだろう…

2300711.png 【ゲイボルグ】 その正体を知れたのが 二人でジャングルへ 行った時のことだ

2300711.png 【ゲイボルグ】 その緊張性のなさに 業を煮やした私は マスターと距離を取ってしまったが

2300711.png 【ゲイボルグ】 姿をくらました私を マスターは探し出してくれた

2300711.png 【ゲイボルグ】 そして、気を張らず過ごせるのは 私を信頼しているからだと マスターは言ってくれたな

2300711.png 【ゲイボルグ】 ぼんやりしているように見えるのは 私が共にいるから、だったんだ

2300711.png 【ゲイボルグ】 その信じる心の強さ… それこそが マスターの持つ強さ

2300711.png 【ゲイボルグ】 その強さに私は 応えたいと思うようになった

線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる

2300711.png 【ゲイボルグ】 …この感情が形になったのは 古城へ行った時のことだ

2300711.png 【ゲイボルグ】 長く在り続ける建造物に流れる 歴史の深さ、その強靭さ…

2300711.png 【ゲイボルグ】 それを目にした時、私も… マスターと、この古城のように 共に歩みを積み重ねたい、と思えた

2300711.png 【ゲイボルグ】 す、少し面映ゆいがな… ただ、それが私の今の気持ちなんだ

線香花火の火花が消え、 火球だけが残る

マスターは意を決して ゲイボルグを見つめた

ゲイボルグ…

2300711.png 【ゲイボルグ】 何だ…マスター

選択肢:

何だ…マスター

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2300711.png 【ゲイボルグ】 …っ!

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2300711.png 【ゲイボルグ】 そうか、マスター… そこまで、私のことを…

2300711.png 【ゲイボルグ】 …あぁ、そうだな この時、この一瞬 いささかも無駄ではなかった

2300711.png 【ゲイボルグ】 マスターの気持ちを 知ることができたのだから…

ゲイボルグは 穏やかに微笑む

2300711.png 【ゲイボルグ】 …誓いを立てよう 今後、どのような脅威があろうとも 私はマスターを守る槍となる

2300711.png 【ゲイボルグ】 信じる心に悖ることなく 確実に、的確に 立ち塞がる敵を穿ってみせよう

2300711.png 【ゲイボルグ】 この歩みを、命尽きるその時まで 絶やさぬように…

2300711.png 【ゲイボルグ】 だから、マスターも 私のことを信じ続けて欲しい

2300711.png 【ゲイボルグ】 そうすれば私は…安心して この槍を振るうことができる

ああ、信じ続けると 誓うよ と、マスターが宣言する

同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる

2300711.png 【ゲイボルグ】 …これは

地面に落ちた火球から 光りが広がり、

マスターと ゲイボルグを包んだ

2300711.png 【ゲイボルグ】 マスターのバイブスと 私のキラーズが 深く繋がっていくのを感じる…

2300711.png 【ゲイボルグ】 これが、マスターの想い… とても暖かくて 弛まぬ強さを感じる

2300711.png 【ゲイボルグ】 その想いに応えるべく 私ももっと、強くなってみせる…!

こうしてマスターと ゲイボルグの誓約は 結ばれたのだった

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