66630313 Unit666 誓約カシウス
【カシウス】 お待たせ、御館様 今夜はどうしたの?
一緒に花火をしようと思って と、線香花火を差し出すマスター
【カシウス】 線香花火… 完成したのね
うん、カシウスのおかげだよ きっと綺麗だから 一緒にやろうと言うマスター
【カシウス】 わたしは何もしていないわ でも…本当にわたしとでいいの?
もちろん、と頷くマスター
【カシウス】 そう… それなら、一緒にやりましょう
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【カシウス】 本当に火を点けて見ているだけ…
【カシウス】 なのに…ふふ 御館様の言った通りとても綺麗で ずっと見ていられる
【カシウス】 眺めているだけなのに、心が躍るの
嬉しそうに語るカシウスに、 気に入ってくれて良かったよ とマスターも笑いかける
【カシウス】 ただ気に入っただけじゃないわ この気持ちは… きっと、御館様が一緒だから
【カシウス】 御館様に誘ってもらえて、 この輝きを二人で 見守れて、とても嬉しい
【カシウス】 …御館様は、わたしに たくさんのことを教えてくれる 出会った時からずっと
【カシウス】 御館様の隊に入ってすぐの頃、 まだ周りとうまく 関係が作れていなかったわたしに
【カシウス】 御館様が 言ってくれた言葉はよく覚えているわ
【カシウス】 考えていることを、 相手に伝わるまで話してみるといい
【カシウス】 仲間なんだから、 きっと聞いてくれるはずだ …そう言ってくれたの
【カシウス】 その言葉を信じて、 伝わるまで何度でも話すようにしたら
【カシウス】 本当にみんな、わたしの話を 聞いてくれて、わたしのことを 理解してくれるようになったの
【カシウス】 みんながわたしのことを わかってくれて、わたしも みんなのことがわかるようになって…
【カシウス】 他者との対話、 自分と異なる考えの者 との思考の交流が
【カシウス】 これほどまでに嬉しく、 楽しいということを、 御館様のお陰で知ったのよ
【カシウス】 …御館様は、 わたしにとって不可欠の存在
【カシウス】 御館様がいなければ、 『不変』の世界すら 意味をなさないほどに…
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【カシウス】 御館様には不思議な力がある
【カシウス】 どんな困難な状況に なってもくじけず、 どんな強敵を前にしても諦めず…
【カシウス】 前を向き続けるその姿で みんなを励まし、 わたし達に力をくれる
【カシウス】 未知との遭遇、 楽しい思い出、 そして新たな力…
【カシウス】 御館様はたくさんのものをくれたわ
【カシウス】 わたしの心が満たされるのも、 御館様がいてくれるからこそ…
【カシウス】 御館様がわたしを 海の家に連れて行ってくれた時に、 それを実感したわ
【カシウス】 焼きそばにイカ焼きに カレーライス、ラーメン、 そして焼きとうもろこし…
【カシウス】 お腹は満たされたけれど… 御館様がいなかったから、 心までは満たされなかった
【カシウス】 御館様と一緒だからこそ、 ワクワクして、胸が高鳴って、 心が満たされるの
【カシウス】 …ねぇ、御館様 わたしは御館様と ずっと一緒にいたい
【カシウス】 大事なことだから もう一度伝えるね
【カシウス】 御館様と、 変わらない穏やかな日常… 久遠の世界を共に生きたいの
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【カシウス】 プラネタリウムで見た、 あの寄り添う二つの星のように
【カシウス】 わたし達二人で、 寄り添っていたい
【カシウス】 寂しさが消えるまで …寂しさが消えたあとも
【カシウス】 あなたがいつも そうしてくれるように、 わたしもあなたにそうしたい
【カシウス】 お互いにそうやって、 寄り添いあいながら 他愛のない話をしていたい
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
懸命に言葉を紡ぎ、 伝えようとするカシウスを マスターは決意を込めて見つめた
【カシウス】 御館様…
カシウス…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
カシウス…
select_label_01:
【カシウス】 …………っ!
select_label_end:
【カシウス】 御館様は本当に 意味がわかっているの?
【カシウス】 それは、 『不変』の世界をわたしと目指し、 共にいてくれるということよ…?
うん、わかってる と力強く頷くマスター
【カシウス】 そうっ…♪ とても嬉しいわ
【カシウス】 聞いて、御館様 わたしの心が今、 これまでで一番満ちているの
【カシウス】 誓いましょう、御館様
【カシウス】 あなたと共に戦い、 『不変』の世界を手に入れ
【カシウス】 その先の穏やかな 久遠の日常をあなたと過ごすと
【カシウス】 わたしは 御館様の傍を決して離れない なにがあっても、永遠に
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
地面に落ちた火球から 光りが広がり、
マスターと カシウスを包んだ
【カシウス】 御館様のバイブスと、 わたしのキラーズが 深く繋がっていく…
【カシウス】 胸が高鳴って、 心が満ちていくのを感じるわ
【カシウス】 御館様… わたしはあなたが大切…
【カシウス】 誰よりも… どんなものよりも…
【カシウス】 久遠の平穏をあなたと共に …もう、あなたなしでは 心が満たされないもの
【カシウス】 わたしを選んでくれたあなたの思い …その誓約に反することは 決してしないと誓いましょう
こうしてマスターと カシウスの誓約は 結ばれたのだった
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