66640171 Unit666 スイハ
【スイハ】
何かご用ですか、マスター
【スイハ】
こんな夜遅くに待ち合わせなんて
なにかあったのかな？
マスターは線香花火を出し、 スイハに差し出す
【スイハ】
線香花火、ですか…？
これを、私と？
【スイハ】
マスターと二人っきりで
夜の海で花火…
素敵っ～！
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【スイハ】
…………
【スイハ】
うぅ～、緊張して会話が…っ！
こういうとき
何を話したらいいんだろう～？
【スイハ】
今日も一日お疲れ様でしたとか…？
肩でも揉みましょうか、とか…？
えっと、えーっと…！
【スイハ】
ま、まま、マスター！
きょ、今日一日
お揉みしましょうかっ！？
【スイハ】
…あれ？
【スイハ】
ま、間違えましたっ！
違うんです、マスター
こんがらがってしまって…！
【スイハ】
…え？緊張しないで、
いつもみたいに話せば
大丈夫、ですか？
【スイハ】
は、はい、すみません…
この空気に緊張してしまって…
【スイハ】
初対面のときみたいに
なってしまいました…
【スイハ】
あ、あのときは、その…
できるだけみんなの
迷惑にならないようにと…
【スイハ】
短い言葉で挨拶して
緊張を隠すように
マスターを睨みつけてしまいました
【スイハ】
こ、怖かったですよね…
すみませんでした…
【スイハ】
…そんなことはなかった、ですか？
く、クールビューティだと
思っていたのですか！？
【スイハ】
ま、マスターが私のことを
ビューティ…
う、美しいと…っ！？
【スイハ】
で、出会ったときから
そう思っていたのですか！？
【スイハ】
や、やめてくださいそのような…っ
恥ずかしさで…
か、顔から火花が散りそうです
線香花火の火は 激しく火花を散らし 文字通り、火の花を咲かせる
【スイハ】
私ばかりが辱めを受けて
ふ、不公平です…っ
【スイハ】
マスターだってその…
昔、一緒に海に行ったとき
【スイハ】
いつもみんなの中心で声をかけて
みんなの持ち味を引き出していて
とっても格好いいなって思ってました
【スイハ】
…………
【スイハ】
ど、どうですか…マスター！？
…ちょっと照れてくれた？
やった～！
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【スイハ】
あ……花火が
【スイハ】
…………
【スイハ】
あ、あの、マスター
前にプールに行ったときのこと
覚えていますか？
【スイハ】
あのときも私は緊張していて
自分のやりたいことを
うまく言葉にできませんでしたけど…
【スイハ】
マスターは一緒に泳ごうって、
私が言いたいことを
代弁してくれました
【スイハ】
私の気持ちが
マスターにはちゃんと
通じているんだって知って…
【スイハ】
とても、嬉しかったんです
【スイハ】
…今も、
同じ気持ちです、マスター
線香花火の火花が消え、 火球だけが残る
マスターは意を決して スイハを見つめた
【スイハ】
マスター…？
スイハ…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
スイハ…
select_label_01:
【スイハ】
……っ！？
ほ、本当に、ですか？
私を選んでくれるのですか
select_label_end:
【スイハ】
返事は…もちろん
はい、です
【スイハ】
私でよければ……
よろしくお願いいたします
マスター
スイハはそう言うと 少し泣きそうな表情で微笑んだ
【スイハ】
マスター
つ、拙いとは思いますが
誓いを立てさせてください
【スイハ】
こ、これから先、
どんな困難なときでも
幸せなときでも…っ
【スイハ】
その…
マスターと共にいます…
あなたをきっと、支え続けます
【スイハ】
マスターへの想いを胸に
これからもずっと…
【スイハ】
命ある限り
マスターに真心を
尽くすことを誓います
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
地面に落ちた火球から 光が広がり、
【スイハ】
…あっ
マスターと スイハを包んだ
【スイハ】
届きました…
あなたの想いが
【スイハ】
…マスターのバイブスと
私のキラーズが深く
繋がっていきます
【スイハ】
…マスター、お慕いしています
これからはもっと強く
あなたをお守りいたします…
こうしてマスターと スイハの誓約は 結ばれたのだった
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