66640201 Unit666 ヒョウハ
【ヒョウハ】 おーい、師匠! あたしに話ってなんだ?
マスターは線香花火を ヒョウハに差し出す
【ヒョウハ】 へぇ、線香花火じゃないか
【ヒョウハ】 派手ででっかい花火もいいけど、 こういうのもいいよな! よし、一緒にやろうっ!
火をつけた線香花火は 火球の蕾ができ、 パチパチと火花を散らし始める
【ヒョウハ】 そういえば、 線香花火って人生のようだって いわれてるらしいぞ
【ヒョウハ】 たしか、ロジェに教えて もらったんだったかなぁ
【ヒョウハ】 こうして火花を見てると、 その意味がわかる気がするんだ
【ヒョウハ】 師匠との思い出が 鮮明によみがえってくるもんな
【ヒョウハ】 あたしと初めて会ったときのこと、 師匠は覚えてるか?
【ヒョウハ】 へへっ… あたしは最初、こんな頼りないのが マスターかって思ってたんだ
【ヒョウハ】 でも、今となっては大切な師匠だぞ! え?なんでそうなったかって? うーん、そうだなぁ…
線香花火は激しく火花を散らして 文字通り、火の花を咲かせる
【ヒョウハ】 師匠は、仲間のためなら困難が 待ち受ける道でも迷いなく選ぶだろ? そういう奴は信頼できるんだ
【ヒョウハ】 だから、ついて行こうって決めた 力を貸してやりたいって思ったんだ
【ヒョウハ】 それに、師匠のそばにいると、 なんか安心するんだよな
【ヒョウハ】 そうだ! 師匠はこれも覚えてるかな?
【ヒョウハ】 あたしは中途半端が大嫌いで、 とにかくなんでも全力で 突進することしか知らなかった
【ヒョウハ】 だけど、師匠のおかげで 自分のエゴと向き合うことができて 本当の自分が見えたんだ
【ヒョウハ】 自分のやりたいことだけじゃなくて みんなと仲良くなりたいって思って 全力で突き進んだら…思いは伝わった
【ヒョウハ】 だから、師匠には 超爆・感謝してるんだぞ!
線香花火の火花が丸みを帯び 静かで淡い光に変わる
【ヒョウハ】 師匠とはいろんな場所に行ったよな 師匠はどこが楽しかった? あたしは…うーん、そうだなぁ
【ヒョウハ】 師匠とならどこでも楽しかったけど あたしの部屋で話をしたことは 大切な思い出なんだ
【ヒョウハ】 師匠があたしの部屋にいるのは 変な感じで落ち着かなかったけど、 二人だけでたくさん話せて嬉しかった
【ヒョウハ】 か、可愛いって言ってくれたことも… ちゃんと覚えてるぞ
線香花火の火花は消えかけ、 火球だけが明々と灯っている
マスターは意を決して ヒョウハを見つめた
【ヒョウハ】 師匠? どうしたんだ?
ヒョウハ…
選択肢:
- 僕と誓約を結んでほしい → select_label_01へ
ヒョウハ…
select_label_01:
【ヒョウハ】 へっ…? あたしで、いいのか?
select_label_end:
不安そうに視線を向けるヒョウハに マスターは微笑みで応える
【ヒョウハ】 そっか… へへっ 超爆・嬉しいぞ!
【ヒョウハ】 師匠、あたしを選んでくれて ありがとなっ!
【ヒョウハ】 どんな時も、師匠を支えるって誓うぞ この先、どんな困難が待ち受けてても 全部あたしの焔でぶち抜いてやるっ!
それを聞いたマスターは頷き、 僕も誓うよ と宣言する
同時に、線香花火の 火球が地面へと落ちる
【ヒョウハ】 うわぁっ! な、なんだ!?
地面に落ちた火球から光が広がり、 マスターとヒョウハを包む
【ヒョウハ】 これは… 師匠の想いが…伝わってくる…
【ヒョウハ】 あたしのキラーズと師匠のバイブスが 深く繋がって… うおおおっ!力がみなぎってきたぞ!
【ヒョウハ】 これからは、ずっと一緒だ! 師匠が嫌だって言っても どこまでもついて行くからな!
こうしてマスターと ヒョウハの誓約は 結ばれたのだった
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