830301 天上編 第8章 王都決戦 第３話 最終目的地 バトル開始前の会話
【リベリオン】 カミノツカイが、 仲間内の近辺にまで現れた… それで尻に火がついたわけだ
【ノーブル】 はい。もはや一刻の猶予もないと 判断した私とフレンネル大公は、
【ノーブル】 スパイの洗い出しを 急ぐことにしたのです
【トト】
それだよ…！爺ちゃんは
カミノツカイを見たせいで、
目が悪くなったんだよ！
【ノーブル】 うぬ…。やはり、それが原因か…！ そうした症例は、 他にも聞いているぞ…！
【デュリン】
それで…
フレンネル大公と、
どんな行動に出たの…？
【ノーブル】 …なにより、異族の襲撃を受けている 耕民区へキラープリンセスを 送ることが急務
【ノーブル】 フレンネル大公はフィクサーとして ラグナロク教会の 表に出ることを避けてきたが、
【ノーブル】 ここまで事態が差し迫っては そうも言ってられん
【ノーブル】 教皇に直接、 キラープリンセス派遣の指示を出し…
【ノーブル】 自身は議会などの一線から退き、 隠遁生活に入ったのだ
【エドガー】 王政府の目から、 逃れるため…ですか？
【ノーブル】 うむ。どこにスパイが 潜んでいるともわからん…
【ノーブル】 教皇に指示を与える時だけ、 グランエクスペリの屋敷に戻るという 形態をとることになさったのだ
【ディーン】
いつ寝首をかかれるか
わからない状況だもんな…
【ノーブル】 ちょうど、その頃… ルステンシュタインから、 暦の完成が近いとの報も入っていた
【ノーブル】 計算では“終わりなき夜”… “蝕”の到来も近付いている
【ノーブル】 間もなく事態が大きく動くと、 我々は予感していた
【レン】 その矢先に…父さんも…？
【ノーブル】 残念だが…。ジョンが亡き者に されたということは王政府に 我らの関係が知れたと考えていい
【ノーブル】 急ぎ、フレンネル大公と 落ち合う段取りを取り付けた だが…
【デュリン】
フレンネル大公も、
火事に巻き込まれ命を落とした…
【ノーブル】 いや…。大公は私と違い、 多くの情報を握っていらっしゃる…
【ノーブル】 そうやすやすと向こうが 消しにかかるとは思えん
【ノーブル】 事実、彼の遺体も 見つかってはおらんのだ
【リベリオン】 確かに…。フレンネル一族に 受け継がれる情報を、王政府が安易に 棄て去るとは考えにくいな
【ノーブル】 きっと、フレンネル大公は 無事でおられるはずだ
【ノーブル】 問題は、大公が久方ぶりに屋敷に 戻ったところを、ピンポイントで 狙われたという点にある
【エドガー】 他に… 教授と落ち合うことを知る人物は？
【ノーブル】 わからん。緊急時とはいえ、 大公も細心の注意を 払われていたはず…
【ノーブル】 誰かに打ち明けたとしても、 よほど信頼をおいていた 人物なのではないかと…
【エドガー】 …フレンネル大公の身近にまで、 王政府のスパイが 迫っていたということか…
【ノーブル】 そうこうしているうちに、 “蝕”が始まってしまった
【ノーブル】 私は暦の入手がなにより最優先と考え ルステンシュタインがいる 耕民区へ向かったわけだ
【デュリン】
そこで、アタシ達に出会ったと…
【デュリン】
でも、いったい何者なのかしら…
フレンネル大公の動きを掴んで、
凶行に及ばせた裏切り者って…
【リベリオン】 オヤジさんが、 命がけで遺した伝言… その信憑性が高くなったな
【レン】 え…？
【リベリオン】 オヤジさんはきっと、 裏切り者の正体を突き止めたんだ
【リベリオン】 命を狙われることになったのも、 おそらくそのせいだろう
【レン】 ！！ それが誰なのか、 見当がついてるの！？
【リベリオン】 まぁな。それに俺じゃない オヤジさんが教えてくれたんだよ
【リベリオン】 …もっとも、実際に手を下したのは、 別の人物かもしれないけどな
【？？？】 …それは、私達のことを 言っているのかしら？
【ティルフィング】
！？…下がって！！！
【ティルフィング】
！！
また…漆黒の矢…！
…どこから…！？
【レーヴァテイン】
二時の方角…
ようやく姿を現したみたいね…
【？？？】 …………
【ティルフィング】
黒いアルテミス…！
あれは、王都部隊のアルテミスとは
別のキラープリンセス！
【デュリン】
…！
まさか…また、黒奏官の…！？
【ラスト】
私は、対キル姫用制圧特殊部隊…
コードネーム“ラスト”
【ラスト】
…“色欲”の罪を背負いし
キラープリンセス
【デュリン】
対…キル姫用…！？
【ラスト】
…まずは、ノーブル教授を
引き渡しなさい
【ラスト】
その人の言葉は、人々を扇動する…
そんな輩を放っておけるとでも？
【ノーブル】 うぬ…！
【ティルフィング】
大丈夫です、教授を渡したりなど…
【レーヴァテイン】
…！？
ティルフィング…！
【ティルフィング】
！？
クッ…！！
【ティルフィング】
そんな…！
いつの間に、矢を…！？
【ラスト】
さぁ…
狩りの時間を始めましょう！！
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