840101 天上編 第8章 王都決戦 第4話 決戦の刻 バトル開始前の会話
【王政府上層部1】 “終わりなき夜に現れし悪魔”… リベリオンが、ついにこの グランエクスペリへ到達…
【王政府上層部1】 それに伴い、軍事警戒レベルを 最高位の5に引き上げた
【王政府上層部1】 ここへと至ることは 万に一つもあるまいが… 各人、くれぐれも慢心なきよう
【王政府上層部2】 第一師団… 英雄ティバルトをもってしても、 足止めすらかなわぬとはな…
【王政府上層部2】 それにしても、 計算をはるかに上回る 速さではないか?
【王政府上層部3】 やはり、かの洗礼前の部隊… ヤツらの加担が、 リベリオンを後押ししているものと
【王政府上層部2】 …まったく、 あの男はなにをしておる? キル姫の制圧などたやすい…
【王政府上層部2】 早々に始末をつけると 豪語しておったではないか?
【王政府上層部2】 いったい、 なんのために特権を与えておるのだ
【王政府上層部3】 …慎まれよ。黒奏官は、 神々の予言の元に現れた… いわば使者
【王政府上層部3】 ともすれば、 神々をも冒涜することになりますぞ
【王政府上層部2】 フン…なにが使者だ 神々の威を盾に好き勝手しおって…
【王政府上層部2】 なにを考えておるのかもわからぬ、 得体の知れぬ男であることに 違いはなかろう?
【王政府上層部4】 よさぬか。神々から賜わった 予言によれば、リベリオンの 活動時間は限られている…
【王政府上層部4】 そこまで耐え抜けば、 我々人類の勝利ということだ
【王政府上層部1】 ともあれ、 万一のことがあってはならぬ…
【王政府上層部1】 ここは新たに、 お告げを求めにゆくべきと考える
【王政府上層部2】 異論はない
【王政府上層部3】 異論はない
【王政府上層部1】 “国王”よ… かような結論と相成った
【王政府上層部4】 よかろう…。偉大なる神々に、 我らが辿るべき道を 問おうではないか
【ティルフィング】 あれが… 私達が、目指し続けてきた大聖堂…!
【ティルフィング】 …マスター、ついにこの旅の 最終目的地へ辿り着いたんですね…!
【デュリン】 まさか…、こんな境遇で 訪れることになろうとは、 思いもしなかったけどね…
【ディーン】 洗礼を受けに向かっていたはずが… 気付けば、その教会と敵対する立場に なっちまったんだもんな
【デュリン】 ちょっと、変な言い方はやめてよ!? アタシは別に、敵対しようなんて 思ってはいないわ!
【デュリン】 もし教会組織が腐敗しているのなら、 それを正したい… そう思ってるだけよ
【ディーン】 同じことだろ?
【ディーン】 あの黒奏官の存在自体、 組織の腐敗を象徴してるような もんなんだから
【デュリン】 そりゃそうだけど… 教皇様は、この状況を どうお考えなのかしら…
【デュリン】 それにしても、 なんて豪華な聖堂なの…! どんな建物も見劣りしちゃうわ!
【ノーブル】 …君達には悪いが、 私には悪趣味な無駄遣いにしか 見えんがね
【リベリオン】 同感だな。…ところで、 アンタはどうするつもりだ?
【ノーブル】 いつ、この命が 奪われるともわからない…
【ノーブル】 一刻も早く、世に事実を 公表する必要がある
【ノーブル】 …研究室や仲間の教授に呼び掛け、 王都広場に人々を 集めてもらうつもりです
【エドガー】 ウチの隊が、教授の護衛につく レン…、 君も、ともに行くんだろ?
【レン】 もちろんよ! 父さんの遺志を継ぐのは、 このアタシ…
【レン】 父さんに代わって、 人々に真実を届けなければ…!
【デュリン】 …アンタ達は?
【ディーン】 ふざけんなよ? 俺の目的は、黒奏官だ…
【ディーン】 お前らが行かないって言ったって、 俺達は大聖堂へ向かうぜ
【デュリン】 まぁ、そうでしょうね それより…
【トト】 な、なに…? もちろん、僕も大聖堂に行くよ!
【レン】 なに言ってんのよ… アンタが行ったって、 足手まといになるだけでしょ?
【トト】 レンは黙っててよ! 僕だって、ずっと一緒に 旅してきた仲間なんだ!
【トト】 …長い旅のゴールなんだから 僕がそこに行けない なんてことはないよね?
【トト】 …ねぇ、ティルフィング!!
【ティルフィング】 …私達でさえ、 生きて帰れる保証はないの ごめん、トト…
【トト】 そんな…!待ってよ! みんなも同じ意見なの…!? …イヤだよ!!そんなの!!
【リベリオン】 …ダメだ お前は、教授達とともに行け
【トト】 なんでだよ! これは僕達の話なんだ! おじさんは黙っててよ!
【リベリオン】 いいや、黙らない それがお前の使命なんだからな
【トト】 え…? 使命…?
【リベリオン】 教授達とともに行き… そこで為されるすべてを、 お前は目撃しろ
【リベリオン】 そこで目にするのは… この世界の人々の真の解放を目指す、 人間の尊厳を懸けた闘い…
【リベリオン】 お前のような若い世代が、 その熱い叫びを目撃し…
【リベリオン】 その次の世代へと 継いでいかなきゃならねぇんだ
【トト】 …! 僕が…!?
【リベリオン】 そうだ
【リベリオン】 今、俺達がこうして立ち上がれるのも フレンネル一族がその意志を 紡ぎ続けてくれていたおかげ…
【リベリオン】 お前も同じように、 コイツらの意志を後世へと 伝えていかなければならないんだ
【リベリオン】 ともに旅を続け、 その生き様を目撃してきたお前がな
【トト】 …!
【ティルフィング】 トト…
【トト】 生きて帰れる保証はないって 言ってたけど… そんなの、イヤだよ
【ティルフィング】 え…?
【トト】 約束してよね、必ず無事に戻るって… 僕は、僕の使命を果たしながら、 みんなの帰りを待っているから…!
【ティルフィング】 …! …わかった、約束するわ
【デュリン】 じゃあ、行きましょうか… それぞれの闘いの地へ…!
ラグナロク大聖堂 サウスタワー・マスター訓練場
【教会職員】 …君達の隊に与えられた任務は、 封鎖されたノースタワーの守護だ
【教会職員】 大奏官、及び中奏官の各隊は、 既に所定の位置に配備している
【教会職員】 移動中、くれぐれも 彼らの邪魔することのなきよう
【大祀官】 “蝕”とともに、 闇より現れし悪魔“リベリオン”…
【大祀官】 その殲滅は古より宿命付けられた、 我々ラグナロク教会の 使命に他なりません
【大祀官】 一切の迷いを捨て、 世を惑わす悪魔の駆逐に 全力を尽くすのです…!
【新人マスター達】 はい!
【大祀官】 大奏官殿
【大奏官】 …案ずることはない リベリオンは 我々大奏官部隊が仕留める
【大奏官】 お前達は我らの後方につき、 その闘いぶりを見て学ぶがいい
【新人マスター達】 はい!
【大奏官】 リベリオンとともにするは、 中奏官2部隊と洗礼前の1部隊…
【大奏官】 ともに人民区・耕民区あたりの 守護を命ぜられている部隊だ
【大奏官】 この王都の守護を司る、 我ら大奏官の部隊が後れを取ることは 万に一つもありえん…
【大奏官】 安心して、見ているがいい …行くぞ
【大祀官】 …ご武運を
【教会職員】 …本当に大丈夫ですよね?
【大祀官】 …どういう意味です?
【教会職員】 耕民区から始まる リベリオン一行の進撃を、 誰も止められなかったのです
【教会職員】 しかも、大奏官様達の 大聖堂での職務は儀式が中心… 実戦からもお離れになっているかと…
【大祀官】 大奏官はマスタークラスの最上位… 選ばれしエリートです
【大祀官】 彼らの言う通り、 少奏官・中奏官クラスに
【大祀官】 後れを取るなどということは 万に一つもありえません
【教会職員】 …でしたら、良いのですが…
【???】 やはり… あの方達にお任せするわけには、 いかないようですね…
【教会職員】 え…?
【教会職員】 …! 黒い…キラープリンセス…?
【ティルフィング】 トト、大丈夫かしら…? 後ろ髪を引かれてる感じだったけど…
【デュリン】 …大丈夫よ。黒奏官のアルテミスと 闘った時のアイツの姿を見たでしょ?
【デュリン】 ああ見えて、 アイツも少しずつ成長しているのよ
【ティルフィング】 …うん
【ディーン】 しかし、ずいぶんとうまく 丸め込んだもんだな?
【ディーン】 使命だなんて言われちゃ、 アイツも張り切っちまうぜ
【リベリオン】 丸め込んだわけじゃない… 時代を超えて人々を見てきた、 俺の実感を伝えたまでだ
【リベリオン】 それより… 来たぜ、お迎えが
【ディーン】 あ…!? ヤベェ…なんだよ、あの数…!?
【デュリン】 大聖堂の警護部隊だわ…!
【リベリオン】 やれやれ、大層なお出迎えだな… どうする、やめとくか?
【ティルフィング】 …冗談はよしてください 私達はここへ辿り着くために、 旅を続けてきたんですから
【ティルフィング】 …行きましょう、マスター!!
【リベリオン】 よーし…! 一気に乗り込むぞ!!
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