840203 天上編 第8章 王都決戦 第４話 決戦の刻 バトル終了後の会話
ラグナロク大聖堂 サウスタワー・マスター訓練場
【教会職員】 大祀官！ “闇より生まれいでし悪魔”が サウスタワー内に侵入！！
【教会職員】 こちらへと向かってきます…！！
【大祀官】 まさか…！？ 大奏官部隊が、 迎撃に当たったはずだぞ…！？
【リベリオン】 …階級なんかで物事を 見ているうちは、この勢いを 止められやしないさ
【大祀官】 …！ …何者だ、あの男は…？
【教会職員】 リ、リベリオン…！
【大祀官】 なんだと…！？
【ティルフィング】
…ハァァァァァァァーッ！！！
【大祀官】 う、うわっ…！ き、来たぞ…！
【大奏官】 慌てることはない！ 一部隊で止まらぬなら、さらなる数で 迎え討てばいいだけのこと…
【大奏官】 王都にも入れぬ部隊の者達に、 我らが後れを取ろうはずがない
【大祀官】 だ、大奏官殿…！
【大奏官】 …かかれ！！ 反乱分子を迎え討つのだ！！
【ディーン】
来たぞ…！
【デュリン】
ティルフィング、後ろ！！
【ティルフィング】
…！
【レーヴァテイン】
大丈夫…。こんな狭いところじゃ、
同時にかかって来れても
せいぜい２、３人ってところだし…
【ティルフィング】
ええ…！
【デュリン】
ティルフィング！
こんな状況だけど、できる限り…
【ティルフィング】
わかってる…
キラープリンセス達に罪はない
【ティルフィング】
できる限り、
気絶させるように努めるわ…！
【大奏官】 我らを相手に、加減を…！？ 分をわきまえぬ者達め… 相手は少数だ！一気に…
【リベリオン】 いいや…退いてもらえるか？ できることなら、 無用な被害は避けたい
【大奏官】 ！？ リ、リベリオン… い、いつの間に…！？
【リベリオン】 このまま引き金を引き、 指揮系統を潰すって手もあるが… どうにも後味が悪い
【リベリオン】 もっとも… 賢明な偉いマスター様ともなれば、 この戦況を読み解けると思うがな
【レーヴァテイン】
ティルフィング…！
【ティルフィング】
…ハァァァァァーッ！！！
【大奏官】 ！！！ まさか…ヤツらは、洗礼さえ 受けていない部隊のはず…！？
【ディーン】
ヘッ…！見くびるんじゃねぇよ…
こっちはえらい数の実戦を
乗り越えて来てるんだ！
【リベリオン】 どの道、明け渡すことになるのなら、 被害は少ない方がいい… 違うか？
【大奏官】 グ…！ な、なにがあろうと… グランドタワーには向かわせん…！！
【リベリオン】 …じゃあ、眠ってろ
【大奏官】 ガッ…！！！
【リベリオン】 …ティルフィング！ 指揮官は眠らせた！ 一気に片付けろ！
【ティルフィング】
はい！
…ハァァァァァーッ！！！
【？？？】 …あの方達では、足止めすら かなわない…やはり、闘わねば ならないのですね…
【リベリオン】 …！ 来るぞ、ティルフィング！
【ティルフィング】
はい！！
【デュリン】
クッ…！
なんて数のキラープリンセス…！
まるで終わりが見えない…！
【ティルフィング】
ハァ…ハァ…！
で、でも…
【レーヴァテイン】
一人一人は、
たいしたことないし…
【ディーン】
当たり前だ！こっちは黒奏官の
キラープリンセスやカミノツカイを
相手に生き残ってきたんだ…！
【ディーン】
なにが大奏官の部隊だ…
もっと加減してやっても
いいんだぜ！？
【デュリン】
アンタ、鼻血出てるわよ？
【ディーン】
うるせぇ！
ちょっと、ぶつけただけだ！
…行くぞ！！レーヴァテイン！！
【ティルフィング】
ディーンくん！
【デュリン】
好きにさせなさいよ
大聖堂でふんぞり返ってるヤツらが
相手だもの…
【デュリン】
叩き上げのアイツとしちゃあ、
そりゃ燃えるわよ
【リベリオン】 ったく…
【リベリオン】 大方、組織に従順なヤツらが 寵愛されているだけ…
【リベリオン】 階級なんて、 なんの意味もねぇってのに…
【デュリン】
それを言うなら、
この教会組織自体が…でしょ？
アンタの話が、真実ならね
【リベリオン】 まぁな… 確かに、今のままじゃ…
【リベリオン】 …うぐっ…！
【デュリン】
大丈夫！？
どこかやられたの…！？
【リベリオン】 い、いや… 戦闘のダメージじゃない… 時間切れが迫ってるんだ
【ティルフィング】
あと…
どれほどの時間が
残されているんですか…？
【リベリオン】 さぁな… 24時間あんのか、 それとも数秒後なのか…
【デュリン】
…！
…一刻の猶予もないってことね？
【リベリオン】 ああ。とっとと裏切り者を 見つけ出して始末しなけりゃ…
【リベリオン】 これまでの行動が、 すべて無駄足になっちまう
【ティルフィング】
裏切り者…
フレンネル大公の居場所を売り、
襲撃させた人物…
【リベリオン】 そして… キラープリンセスを地上世界へ 送り込むことを、妨げているヤツだ
【デュリン】
ねぇ…
もう、ここまで来たんだから、
いい加減教えなさいよ？
【デュリン】
何者なのよ、その裏切り者って…
見当ぐらい、ついてるんでしょ？
【リベリオン】 まぁな…。答えてもいいが… それが誰だろうと、 動揺しないと約束できるか？
【デュリン】
…どういう意味よ？
【デュリン】
うわっ…！？
な、なに…！？
【ディーン】
ヤベェ…！
おいでなすったぜ！
【デュリン】
！？
来たって、誰が…
【？？？】 守護のキラープリンセス達… アナタ方では、 彼女達を止めることは出来ません…
【？？？】 …私に、相手をさせてください
【ティルフィング】
…！
あれは…
【？？？】 お願いです、退いていてください… 皆さんを巻き込みたくはないんです…
【デュリン】
黒い…ロンギヌス…！
【エンヴィ】
私は…
対キル姫用制圧特殊部隊…
コードネーム“エンヴィ”…
【エンヴィ】
“嫉妬”の罪を背負いし
キラープリンセスです…
【ティルフィング】
大奏官部隊を巻き込みたくない…？
被害を生みたくないということ…？
【エンヴィ】
はい…できることなら、
アナタ達も傷つけたくは
ないのですが…
【エンヴィ】
どうか…
先へ進むことを諦めては
いただけませんか？
【ティルフィング】
私達も出来れば
被害を生みたくはない…
【ティルフィング】
でも、ごめんなさい…
私達は、どうしても
先へ進まなくてはならないの…
【エンヴィ】
私は…、アナタ達をここで
止めるように
遣わされているんです…
【エンヴィ】
…どうしても、
退けませんか？
【ティルフィング】
ええ…
【エンヴィ】
…悲しいけれど、
闘いは避けられないんですね…
ならば…
【エンヴィ】
苦しめずに逝かせて差し上げる…
それが、私にできるせめてものこと…
【ティルフィング】
！？
…みんな、逃げて！！！
【エンヴィ】
…“黒式・誅戮ノ穿”！！！！
【ティルフィング】
グッ…！！！ウググ…！！！
な、なんて力なの…！？
【エンヴィ】
まだです…
【ティルフィング】
グ…！？
ググ…！！！
…ガッ！！！！
【デュリン】
ティルフィング！！！
【ティルフィング】
…い…行って…
【デュリン】
え…？
【ティルフィング】
こ、ここは…
私が食い止める…
は、早く…！
【エンヴィ】
強靭な精神が、アナタを
奮い立たせているのですか…？
【エンヴィ】
私にそんな精神力があるでしょうか…
羨ましいです
【エンヴィ】
ですが、できるなら、
楽に逝かせてあげたいのに…
【リベリオン】 …時間がない すまないが、先に行く 行くぞ！！
【デュリン】
ティルフィング！
決して無理はしないで！！
【エンヴィ】
…ごめんなさい
【エンヴィ】
“お招きしていない”方々は…
これ以上、
進んでいただいては困るんです…
【ティルフィング】
い、いいえ…
みんなの足止めはさせない…！
【ティルフィング】
私が、アナタを
食い止めてみせる…！
【ティルフィング】
！？
消えた…！？
【エンヴィ】
アナタはもう…
後のことは気にしなくていいんです…
…さようなら
【ティルフィング】
！？
し、しまった…！！！
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