904020003 地上編 4章 灼熱の世界で色欲が嗤う 第2話 作戦名リベリオン 終了後
【青年】 …あれは女?女だっ! 女がいるぞっ!
【中年】 まさか… どうしてっ…?
【少年】 ママっ? ママが帰ってきたのっ? …違うの?
【ティルフィング】 …先程から 珍しいものを見るような視線を 感じるのですが
【ヴァリン】 それに、立ち寄った町では 男しか見なかったわよ どうなってんの?
【デュランダル】 ここでは男女が 分断されているんだ
【デュランダル】 アスモデウスが作り出した 炎の壁によって
【デュランダル】 魔壁が出来たとき、この一帯は 雪と氷によって閉ざされた
【デュランダル】 ところが少し前、 アスモデウスが姿を現して 灼熱の地に変えたんだ
【デュランダル】 そのとき、男性と女性を 別々の区画に追い込んで 完全に分断した
【アルン】 どうして、 そんなことを…?
【デュランダル】 あの悪魔の思惑までは 分かりません
【デュランダル】 ただ、多くの人々が 家族や恋人と
【デュランダル】 引き裂かれているのは事実です
【デュランダル】 一刻も早く アスモデウスを打倒しなければ
【アルン】 …でも、不思議ですね アスモデウスが少し前に やって来たのなら、
【アルン】 それまでこの地にいた悪魔は どこに行ってしまったんでしょう?
【デュランダル】 それは私も ずっと気になっていました
【デュランダル】 氷と雪に閉ざされていた頃、 魔獣との戦いはありましたが、 悪魔とは出会わなかったんです
【ヴァリン】 そういえば、 ここはどの辺りなの?
【ヴァリン】 炎のせいでユグドラシルが よく見えないんだけど、第三魔壁 くらいまでは来てるのっ?
【デュランダル】 ユグドラシルなら、 もう目と鼻の先だ
【デュランダル】 内側にある壁を一つ越えれば ユグドラシルの根元にはすぐ辿り着く
【ヴァリン】 ちょっと! それって…第一魔壁!?
【ヴァリン】 アタシ達、一気に 第五から第二魔壁まで 潜り抜けてきたってことになるのっ?
デュランダルの言葉に驚いたゼロ達は 近くにあった建物の屋上から 大樹ユグドラシルの姿を確認した
【ゼロ】 ここからなら ユグドラシルがよく見えるな 確かにすぐ近くまで来てるようだ
【ヴァリン】 熱波がすごいわね…
【ヴァリン】 あの入り組んだ炎に 遮られてなかったら、第一魔壁も そんなに遠くないっていうのに
【ゼロ】 つまり、アスモデウスとかいう 悪魔を倒せば
【ゼロ】 ユグドラシルまでは すぐってことだろ
【ゼロ】 単純な話じゃねえか!
【ティルフィング】 なにをするんですかっ アルンはただ、 あなたと食事がしたいと…
【ゼロ】 なんだ?下が騒がしいな
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