906030003 地上編 6章 妬みの海 第3話 襲来する悪魔 終了後
【レヴィアタン】 フン どこまでも煩わしい混り者共めっ
【レヴィアタン】 まあ、いい 目的はあらかた果たした これ以上、我の手を汚すまでもない
【ゼロ】 待ちやがれ! まだ終わってねえぞ!
【レヴィアタン】 続きを望むなら、 我のところまで上ってくるが良い
【レヴィアタン】 そのときは 楽しい趣向を凝らして迎えてやろう クハハハハハハハハハ!
【ゼロ】 くそっ! 追うぞ、アルン! 動ける奴はついて来い!
【アルン】 待って下さい! なにか問題が発生したみたいです…
【ゼロ】 問題だと? …ヴァリン、なにかあったのか?
【ヴァリン】 レヴィアタンが ここまで出張ってきた本当の目的は アタシ達じゃなかったのよ…
【ヴァリン】 研究施設がメチャクチャ…
【ゼロ】 まさか、 改良したセフィロト・システムも!?
【ティルフィング】 そちらはかろうじて守りましたが、 決して良い状態ではありません このままだと壊れてしまうかも…
【ゼロ】 あのクソ悪魔っ! 初めからそれが狙いだったのか!
【リベリオン】 落ち着け、ゼロ 改良版セフィロト・システムは 生きてる
【リベリオン】 ただ、一度稼働させたら 二度目はないかもしれんってだけだ
【ヴァリン】 そうよ!まだチャンスはある! 一回だけなら確実に稼働させられる!
【ヴァリン】 だったら、 その一回に 全てを賭ければ良いだけじゃないの!
【ティルフィング】 ヴァリン…
【ヴァリン】 ぎりぎりまで対策を練るわ!
【ヴァリン】 ゼロ達はこれ以上 魔獣が襲って来ないよう見張ってて! アルン、みんなをお願いねっ
【アルン】 分かりました! いきましょう、ゼロ
【リベリオン】 待った… 少しだけ…ゼロと二人で 話をさせてくれ…
【アルン】 あ、はい ボクは構いませんけれど…
【ゼロ】 リベリオン? …らしくねえな
【ゼロ】 急にどうした?
【ゼロ】 今更、別れが 惜しくなったわけでもねえだろ 別れならとっくの昔に済ませたはずだ
【リベリオン】 お互い、それぞれの 実験に参加すると決めたときにな… もちろん、死ぬ覚悟は出来ている
【リベリオン】 ただ、折角また会えたんだ 今度こそ、 最後の挨拶をしておこうと思ってな
【ゼロ】 そんなこと言って、 また再会したら格好悪いぞ
【リベリオン】 ハハッ そうだな…
【ゼロ】 リベリオン…お前、 天上世界でなにか見たのか?
【リベリオン】 ん?ああ、いや 大したことじゃない…
【リベリオン】 ゼロ。お前は人類の希望だ きっと未来を切り拓く
【リベリオン】 俺は、これからお前に託す 未来の準備をしに行くぜ
【ゼロ】 なんだ、そりゃ? キラープリンセスを 帰還させる目処が立ったってことか?
【リベリオン】 それはもう大丈夫…のはずだ
【リベリオン】 それよりもっと前、 俺はこれから過去の天上世界に飛ぶ
【リベリオン】 ティルフィングが 生まれたときまで遡るんだ
【リベリオン】 改良された セフィロト・システムなら それが出来る
【ゼロ】 なるほど、そういう意味か だったらもう少しましな状況に なるよう上手いことやってきてくれ
【ゼロ】 もっと良い展開は いくらでもあるはずだ
【リベリオン】 …俺も以前はそう考えていたんだがな
【リベリオン】 ゼロ。天上世界は、 お前が考えているのとは 構造が異なっているようなんだ
【リベリオン】 ひょっとすると 今の状況こそが俺達人類にとって 最善なのかもしれん
【ゼロ】 これが最善だとっ? そんなバカな話があるか!
【リベリオン】 だが、お前は生きている そしてアマネちゃん達も じきに帰還する
【リベリオン】 人類の希望は決して潰えていない それこそが、最善手を選択し続けた 結果とは考えられないか?
【リベリオン】 俺はお前に未来を託すため、 最後の辻褄合わせに行ってくる
【ゼロ】 …一つ約束しろ
【リベリオン】 なんだ?
【ゼロ】 最後まで生きることを諦めるな
【リベリオン】 ああ。もちろんだ
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