906100001 地上編 6章 妬みの海 第10話 未来への道
【ティルフィング】 凄まじい爆発でした… 皆さん、無事ですかっ?
【ゼロ】 こっちは大丈夫だ… くそっ… 最後の最後までやってくれたな…
【マサムネ♂】 とりあえず、 重傷の奴はいないみたいだな ん…おい?
【アルン】 あ、すみません… 少し胸が苦しかっただけです もう、平気ですから…
【ゼロ】 かなり負担が 増えてきてるんじゃねえのか?
【ゼロ】 ヴァリンがいたら 相談できたんだろうが…
【アルン】 それを言っても仕方ありません 本当にもう平気ですから
【アルン】 多分、爆発の衝撃で 一時的に苦しくなっていただけです
【ゼロ】 なら、いいんだが…
【マサムネ♂】 おい…すごい勢いで 水が退いていくぞ 久し振りに地面が見えてきた
【アルテミス♂】 これで一件落着、 というわけにはいかないようだ…
【アルテミス♂】 レヴィアタンは 最後まで僕達の邪魔を していってくれたよ…
【ゼロ】 アルテミス、何があった?
【アルテミス♂】 さっきの爆風で研究施設がやられた… ただでさえボロボロに なっていたところを完全に…
【アルテミス♂】 改良されたセフィロト・システムは もう使えない 修理できる人間も今は天上世界だ
【ティルフィング】 そんなっ…ヴァリンの体は!? リベリオンの体も、 無事なんですかっ?
【アルテミス♂】 そっちは問題ない ただ、リベリオンは…
【ゼロ】 あいつがどうした!? 言え!
【アルテミス♂】 …生命の残存メモリが ゼロになっていた
【アルテミス♂】 つまり、死んだよ
【ゼロ】 リベリオンが…クソッ! あいつ、やっぱり知ってたな! ふざけやがって!
【アルン】 ゼロ…
【ゼロ】 大丈夫だ 覚悟はしていた
【ゼロ】 ただ、 少しだけ時間をくれ…
【アルン】 はい…
【ティルフィング】 アルン 研究施設の状況を 確認してみましょう
【ティルフィング】 このまま改良した セフィロト・システムを 失いたくありません
【アルン】 そうですね なにか他に手が あるかもしれませんし
【アルン】 これは酷い… とても修理できるような状態じゃ…
【ティルフィング】 特異点のマナも弱まっています…
【ティルフィング】 恐らく、一時間と持たずに ここのマナは枯渇して 特異点としての機能も失うでしょう…
【アルン】 また新しい拠点を 探さないといけないのか
【アルン】 …通常のセフィロト・システムなら、 まだ起動させられますよね?
【ティルフィング】 ええ。それなら術式を 組めば良いだけですから それがなにか?
【アルン】 ティルフィング 天上世界に行ってください
【ティルフィング】 えっ…? でも、今、私が ここを離れても良いのでしょうか?
【ティルフィング】 まだルシファーも姿を現していない サタンも残っているのに…
【アルン】 だからこそです ティルフィングも 自分の神器を取り戻してきて下さい!
【アルン】 天上世界にはヴァリン… えっと、デュリンでしたっけ? もいるはずですから
【アルン】 きっとみんなを 導いてくれるはずです
【アルン】 皆さんが戻ってくるまでの間、 ボク達が地上を守り抜いてみせます 必ず希望を繋ぎますから!
【ティルフィング】 アルン…成長しましたね あ、ごめんなさい 偉そうなことを言ってしまって
【アルン】 いえ、ありがとうございます ボクもやっと、マスターとしての 自覚が出てきたみたいです
【アルン】 ティルフィング、 天上世界に上ってください! 未来への希望のために!
【ティルフィング】 分かりました それでは、準備を急ぎましょう ここのマナが尽きてしまう前にっ
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