907020003 地上編 7章 絶望の世界で 第2話 失われていくもの 終了後
【ゼロ】 うおおおおおおおっ!
【魔獣】 グオオオォォッ……
【ゼロ】 大したことのない奴らばかりだな もうじき最深部だぞ
【アスクレピオス】 確かに… でも、順調すぎる気がするなぁ
【アスクレピオス】 やっぱりなにか 罠が仕掛けられてるんじゃないの? ねえ、マスター?
【アルン】 そうですね…
【アルン】 あの、ゼロはアマネという名前に 聞き覚えはありませんか?
【ゼロ】 急になんだ? …知らない名前だな
【アルン】 本当に知りませんか? アマネさんですよ? ゼロの妹のっ
【ゼロ】 俺の妹? …妹がいた覚えはねえな アルン、お前どっかおかしいぞ
【ゼロ】 そういや第一魔壁の扉のことも 聞きそびれていたが――
【アルン】 待って下さい! とても大切なことなんです! お願いだから思い出して下さい!
【ダグダ】 どうした我が君? 少し落ち着かれよ
【ダグダ】 戦続きで気持ちが 乱れているのだろう 俺が粥を馳走しようか
【アルン】 大丈夫です、ダグダ……
【アルン】 そうだ! ダグダは覚えていますよね? アスカちゃんのことをっ
【ダグダ】 アスカ?ふうむ… そのような名は初耳だな… その者がどうかしたのか?
【アルン】 そんなっ… 皆さん、記憶が…
【マサムネ】 騒々しいな なにを騒いでるんだ 妹がなんだって?
【マサムネ】 そういう “守るべきもの”がある奴ってのは 戦いに向いてないな
【マサムネ】 俺達は所詮、 戦うために作り出された存在だろ
【ゼロ】 そうだ、下らないことで 時間を潰してないで 先を急ぐぞ!
【アルン】 皆さん!待って下さい! 大事な… 大事なことなんですっ…
【アルン】 …これが、キラーメイルの宿命
【アルン】 ゼロ達は戦えば戦うほど 記憶を失って、 ただの戦闘人形になっていく……
【アルン】 こんなのって… ボクはマスターなのに、 なにもできないのかっ…?
Next: 907030001