907030001 地上編 7章 絶望の世界で 第3話 見捨てられた者達
【ゼロ】
ここが最深部のようだな
ルシファーはどこにいやがる？
【アスクレピオス】
セオリー通りなら一番奥だろうね
悪魔にそんなものが
通用するのかは知らないけれど
【アルン】
慎重にいきましょう
【アルン】
ゼロ、ルシファーを見つけても
怒りに任せて突っ込まないよう
気をつけて下さい
【ゼロ】
余計なお世話だ！
お前こそ下手に前に
出るんじゃねえぞ
【ルシファー】
ここまで来たか、木偶共
【ゼロ】
ルシファー！
ようやく追い詰めたぞ
もうてめえに逃げ場はない！
【ルシファー】
追い詰めた？逃げ場がない？
下らぬ、実に下らぬ戯言だ
【ルシファー】
我が逃げる理由などどこにある？
【ルシファー】
木偶共こそ、
このような地の奥底まで
死にに来るとは酔狂なことだ
【アルン】
ゼロ、落ち着いて下さい！
ルシファーの余裕にはきっと
何か裏があります
【ゼロ】
うるせえって言ってるだろうが、
アルン！
【ルシファー】
それにしても、
ここは実に趣味が悪い
【ルシファー】
“コキュートス”などと名づけて
地の底に玉座を設けるとは、
サタンの趣味が理解できん
【ルシファー】
ユグドラシルを破壊した後、
切り株の上に我の宮殿を
建てるとしよう
【ルシファー】
地上で最も高い場所こそ、
この世界を統べる王たる我に相応しい
【ゼロ】
いつまで一人で喋ってやがる！
ルシファー、お前はここで
終わりだ！！
【ルシファー】
フン、木偶風情が
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