91020203 天上編 第10章 第2話 紡がれる想い バトル終了後の会話
【ティルフィング】 伝えるわ!! 仲間を無下にすることが、 どれだけ愚かなことなのかを!!!
【グリード】 …怒りに我を忘れて …あまりに愚かだわ
【トト】 と、止められた…!!
【デュリン】 マズい!
【グリード】 さぁ… これで終わりにしましょう
【ティルフィング】 怒りじゃない…
【グリード】 …?
【ティルフィング】 これは、哀しみ…
【ティルフィング】 仲間を想う心を知らぬ、 アナタへの嘆き!
【グリード】 …!? 力が…増している…!?
【ティルフィング】 仲間との繋がりの記憶が、 私を後押しするのよ!!
【ティルフィング】 そのココロに刻みなさい… アナタへ向けられた、 仲間達の想いを!
【ティルフィング】 …ハァァァァァァァァァーッ!!!!
【グリード】 ガッ…!!!! ガハッ…!!!!
【トト】 や、やった…!!
【デュリン】 ティルフィング…!!
【ティルフィング】 待って!
【トト】 え…?
【グリード】 …グ! うぐっ…
【デュリン】 !! アイツ、まだ…
【グリード】 お、驚いたわ… まさか…私に傷をつけるなんて…
【グリード】 どうやら… 力を抑え込む必要はなさそうね…
【ティルフィング】 え…? アナタ…
【グリード】 フン… これが全力だとでも…
【ティルフィング】 違うわ… アナタ、気付いていないの? アナタの頬を…
【グリード】 …!? なに…これは…!?
【トト】 グリードが… 泣いてる…!?
【グリード】 !? 泣いている… 私が…!?
【エイレーネ】 『閉ざされたココロの奥底で… 仲間の想いを感じているのです…』
【グリード】 !? 私が…? バカな…!!
【ティルフィング】 …ラース …アナタは無駄死になんかじゃない
【ティルフィング】 グラトニーやアナタの想い… 確かに、彼女に紡がれているわ…
【グリード】 クッ… くだらないことをっ…
【トト】 !? 逃げた…!?
【エイレーネ】 『初めて面した心の変化に… 戸惑っているの… でしょう…』
【デュリン】 と、とにかく… ユグドラシルへ急がないと!
【デュリン】 ラファエルが ユグドラシルを破壊してしまったら、 この世界が…!
【エイレーネ】 『大丈夫…です… 焦る必要は… ありません…』
【デュリン】 え…? で、でも…
【エイレーネ】 『ユグドラシルは… 幾重にも連なる世を、 統べる大樹です…』
【エイレーネ】 『その意志は… そこまで迂闊ではありません…』
【ティルフィング】 え…?
その頃… 世界樹ユグドラシル
【ラファエル】 『ユグドラシル… 多層世界を繋ぐ、 雄々しき大樹よ…』
【ラファエル】 『そのココロを知るため、 アナタの化身と話す機会を 設けるつもりでしたが…』
【ラファエル】 『どうやら、 折り合いがつかぬままに 終わるようですね…』
【ラファエル】 『我ら神族は…この地に 新たな理想郷を築くため、この世界を 初期化する決断をいたしました…』
【ラファエル】 『女神エイレーネに 呼びかけられたのですね…?』
【ラファエル】 『その妨げがなければ、 事もない話でしたが…』
【ラファエル】 『外部からの物理消滅のすべが 絶たれた以上… 他に手はありません』
【ラファエル】 『この世界を制御する 巨大頭脳ユグドラシル…』
【ラファエル】 『アナタの機能を停止させれば、 根幹からの初期化が可能となる…』
【ラファエル】 『心苦しいですが… これより、 アナタを破壊させて頂きます』
【ラファエル】 『すべては、 我らが神族の理想郷再生のため… どうか、ご理解ください』
【ラファエル】 『…始めなさい』
【ラファエル】 『ようやくですね… これで、すべてが…』
【ラファエル】 『…!? これは…!?』
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