10072203 アロンダイトストーリー 『凛として風刃』
あれから数日後─ また無造作にサンドイッチを 取り出すアロンダイト
【アロンダイト】
…しっ！
また鳶に盗られちゃうよ、と 声を掛けるマスターを制す
【アロンダイト】
心配いりません、マスター
これは敢えて見せ付けているのです
鳶が現れるように…
【アロンダイト】
もう…あの時のような
失敗は致しません！
遠くで『ピーヒョロロロロ…』と 鳶の鳴き声が聞こえた そっと目を閉じる彼女
【アロンダイト】
…来る！
彼女の予告通り、次の瞬間、 鳶がサンドイッチ目掛けて 急降下してくる
【アロンダイト】
防ぐこと…
雨を受け流す…
傘の如く！！
上からの襲撃を、 上から下へと 見事さばいた彼女
【アロンダイト】
見えた！防御の極意！
『凛として風刃』！！
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
そして、それに驚いた鳶は、 諦めて飛び去っていったのだった
【アロンダイト】
ヒントは…
マスターが薦めて下さった
傘です
【アロンダイト】
傘は上から降り注ぐ雨粒を、
上から受け、
下へと流しています
【アロンダイト】
それを見て、思ったんです
上からの攻撃にも抗わず、
受けて流すことができれば…と！
選択肢:
- これでゆっくり食べられるね → select_label_01へ
- サンドイッチ、盗られなくて良かった → select_label_02へ
- お腹空いたんじゃない？ → select_label_03へ
それを見て、思ったんです 上からの攻撃にも抗わず、 受けて流すことができれば…と！
select_label_01:
【アロンダイト】
あ、待って下さい…！
select_label_02:
【アロンダイト】
マ、マスターのおかげです…！
select_label_03:
【アロンダイト】
そ、それもそうですが…！
select_label_end:
【アロンダイト】
あの…！
お礼というわけじゃ
ないんですけど…
【アロンダイト】
私が作った物で良ければ…
た、食べてくれませんか…？
サンドイッチ…
恥ずかしそうに、 遠慮がちに薦めてくる彼女
【アロンダイト】
お守りすると言っておきながら…
今回もまた
マスターに救われてしまいました
【アロンダイト】
ただ、こんなことでは、
いけないと思いながらも…
【アロンダイト】
この想いは…
受け流す事ができないのです…
真面目で無器用な彼女が 作ってくれたサンドイッチは、 素朴で優しい味がした
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