10085204 4月学園オティヌス 『鬼迫の陽隠』
「方天画戟からグラムが呼び出された」 そんな噂を聞いて、マスターは 校舎裏に急いでいた
【グラム】 あ、マスター…! もしかして、誰かから聞いた…?
バツが悪そうに苦笑いするグラム しかし方天画戟の姿はない…
マスターは肌で感じていた もう、勝負はついたあとだ、と…
【グラム】 えっと、誰も見てないしなー…って 思ってですね…?
【グラム】 そのー… 一発、かましちゃいました! あははは…
つまり… 勝負はグラムの勝利だった、 ということだろう
怪我をした様子もないのはよかったが マスターはグラムが気がかりだった
【グラム】 心配…してくれるんだね? ありがとう… 確かに、ケンカは封印したし、ね…
【グラム】 だけど、いいの ただ暴れまわってた あの頃とは違うから
【グラム】 理由があって拳を振るう… とでも言えばいいのかな? それは…悪くないなって思うから
【グラム】 だから! なにかあったら…私に言ってよ!
【グラム】 マスターが困ってたら助けてあげる 誰かのために使える力があるって… なんか素敵かなって、思うんだ!
【グラム】 『鬼迫の陽隠』-ブレイブナイツ- マスターにはドラゴンキラーが ついてるぞ!なんてね…!
照れ隠しなのか… 大げさにVサインをして笑うグラム
その笑顔が眩しいと思った マスターだったが…
次の瞬間には 血相を変えて グラムに駆け寄っていた
【グラム】 え…う、腕? どう、って…別に…?
【グラム】 あちゃー…確かに… 派手に動いて、ちょっと 傷口開いちゃったかな…?
先日マスターをかばって作った グラムの腕の傷から 少し血が溢れていた
【グラム】 すぐ保健室行って見てもらうから 心配は…って、マスター!?
言うより早くマスターは 新しい絆創膏を取り出して グラムの腕に貼っていた
【グラム】 も、もう… こういうときだけ強引なんだから…
【グラム】 それができるなら… 普段からもっとグイグイ 来てくれても…
ぶつぶつとひとりごとを言うグラム どこか照れているようだったが… 急にいたずらっぽくにやにやし始めた
【グラム】 はは~ん… さては優しいふりして! 私の腕に触りたいだけでしょ~!
グラムはマスターを からかい始めるのだった
…本当はグラムの照れ隠しなのだが
そんな女心には気づかずに こういうときに限って 急に慌てるのがマスターなのである
選択肢:
- そうだよね…さわっちゃってたね… → select_label_01へ
- そ、そんなつもりじゃ…! → select_label_02へ
- き、綺麗な腕だよね…! → select_label_03へ
そんな女心には気づかずに こういうときに限って 急に慌てるのがマスターなのである
select_label_01:
【グラム】 急に照れないでよ!
select_label_02:
【グラム】 …なんでそこで慌てるの!?
select_label_03:
【グラム】 まじまじと見ないでー!
select_label_end:
Next: 10091201