10131201 パラケルススストーリー 抽象的なものなんて
静寂に包まれた空間 ここは街の外れにある図書館
【パラケルスス】 …君か、しつこいな 大きな声で話すと、 また注意されるよ
【パラケルスス】 …え? 昼間のケンカ…?ケンカじゃない 少し討論になっただけだ
【パラケルスス】 シェキナーが冷静さを失くして、 曖昧で抽象的なことばかり言うから
【パラケルスス】 わたくしは論理的… 理にかなったこと以外は 認めない
【パラケルスス】 君は…とがめに来たのかい? しかし、わたくし間違ったことは…
【パラケルスス】 え?そうじゃない…? じゃあ…
【パラケルスス】 …っ! “心配”…で?
【パラケルスス】 お生憎様、わたくしはそんなことで 落ち込んでいる暇はない… 研究が忙しいからね
【パラケルスス】 というわけだから わざわざ来てもらって悪いけど
【パラケルスス】 これ以上、話していると 本当につまみ出されるよ?
聞き入れてはもらえず、 やむなくその場を 後にしようとするマスター
【パラケルスス】 …あの
【パラケルスス】 気にかけてくれて… あ…あり…
【パラケルスス】 す、すまない
こちらを見ないで言ったが、 彼女の無器用な想いは伝わってきた
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