10131203 パラケルススストーリー 『アクセプトダガー』
数日後─ 図書館の近くの広場
【パラケルスス】 …君か、来る頃だと思っていたよ
【パラケルスス】 今日は隊のみんなとの討論を注意… いや、心配して来てくれたんだろ?
【パラケルスス】 え?少し変わった…? わたくしが…?
【パラケルスス】 相手の意見を… 聞き入れようとしていたと…?
【パラケルスス】 …………
【パラケルスス】 あれから色々と考えたんだ 君に言われて…
【パラケルスス】 飽くなき知識への探求が、 わたくしを高みへと導く… そう信じて、研究に没頭してきた
【パラケルスス】 だから、わたくしの研究が 理解できない者は話にならないと… 正直、見下していた
【パラケルスス】 理にかなわぬ曖昧で抽象的な “人の気持ち”でしか 語れないなんて…愚かだと…
【パラケルスス】 でも、研究者も… そんな曖昧で抽象的な想い… “心”を持った者たち
【パラケルスス】 どんな宇宙の法則だって 普遍的なものもあれば、 変わっていくものもある
【パラケルスス】 多種多様な想いや考えを受け入れ、 糧にできることが…研究の本質 じゃないかと思うようになったんだ
選択肢:
- ??…ど、どういうこと? → select_label_01へ
- もう少し…分かりやすく言って… → select_label_02へ
- つ…つまりは…? → select_label_03へ
多種多様な想いや考えを受け入れ、 糧にできることが…研究の本質 じゃないかと思うようになったんだ
select_label_01:
【パラケルスス】 こ、小難しいことを言ったけど…!
select_label_02:
【パラケルスス】 い、今ので理解して欲しかったが…
select_label_03:
【パラケルスス】 よ、要約して言うとだな…
select_label_end:
【パラケルスス】 とにかく… わたくしが言いたいのは…
【パラケルスス】 あ…あり…ありが…
【パラケルスス】 か、感謝しているということだ!!
【パラケルスス】 隊で厄介者扱いされている わたくしに…優しく声を かけてくれて
【パラケルスス】 “寂しい”という気持ちに… 気づいてくれて
【パラケルスス】 それだけで、 わたくしの“心”は…
【パラケルスス】 少し救われたんだ
今までに見たこともない優しい目… 彼女の中で、 なにかが変わった瞬間だった
【パラケルスス】 この想いは…研究すれば 新しい奥義になりうるかも 『アクセプトダガー』…ってところか
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【パラケルスス】 じゃあ、マスター わたくしは戻るよ 新しい研究対象も見つかったし
そう言って、図書館へと 帰っていく彼女
【パラケルスス】 あ、そうだ… 一つ言い忘れてたけど…
【パラケルスス】 あ、ありがとう…感謝する
背中越しだったが、 それは確かに 彼女の素直な感謝の言葉だった
数日後─
【パラケルスス】 あ、こ、これは…
【パラケルスス】 別に…新しい研究対象… ってわけじゃ…!
パラケルススが手に取っていたのは 『恋愛』について書かれた書物
【パラケルスス】 違うんだ…!
顔を真っ赤にして弁明する姿が 妙に愛らしかった
Next: 10131204