10131204 パラケルススストーリー 『コミットダガー』
数日後─ 図書館の近くの広場
【パラケルスス】 やあ、君か…
今日も図書館? と声をかけるマスター
【パラケルスス】 そうだ、どんな空き時間も 知識を蓄えるようにしているからな 君と違っ…いや、なんでもない
【パラケルスス】 コホン… こういう人を見下した発言は 改めることにしたんだ
【パラケルスス】 視野を狭めるなんて愚かな行為は わたくしにふさわしくない
【パラケルスス】 視野を広げ、知識と見識を深め… そして…な、なにを見てるんだ!?
いや、本当に 変わったなぁと思って…
【パラケルスス】 そ、それは、 ま…ま…マスターの… お、おかげだ
【パラケルスス】 …………
選択肢:
- えっと、それだけ…? → select_label_01へ
- そんなわけないよ… → select_label_02へ
- …他のみんなも、じゃない? → select_label_03へ
…………
select_label_01:
【パラケルスス】 な…! それだけとはどういうことだ!?
select_label_02:
【パラケルスス】 謙遜しすぎは逆に不愉快になるぞ
select_label_03:
【パラケルスス】 せ、せっかく声に出したのに…!
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【パラケルスス】 いや…確かにそうかもしれない マスターは皆を指揮するために 存在する…
【パラケルスス】 皆が居てこそのマスターであり、 そのマスターのおかげであれば… 皆のおかげであるのは間違いない
【パラケルスス】 …なるほど …そうか、そうだな
【パラケルスス】 マスターに興味を持っているが、 そのマスターを研究するためには 皆のことも研究するべきなのかも…
【パラケルスス】 そうか… 対象に集中しすぎては全体像が 見えないのと一緒か…
【パラケルスス】 マスターはいつでも 新しい見識を与えてくれるな
【パラケルスス】 よし、これからは隊の皆との コミュニケーションを重視し、 研究、観察、行動しよう!
今までに見たこともない やる気に満ちた目を見せる パラケルスス
彼女の中で、 なにかが変わった瞬間だった
【パラケルスス】 この知見と感覚は… 新しい奥義として有効だ… 『コミットダガー』と名付けよう
【パラケルスス】 じゃあ、マスター わたくしは戻るよ、また… 新たな研究対象も見つかったし
そう言って、図書館へと 帰っていく彼女… しかし、いつもとは違った行動が
【パラケルスス】 よ、よかったら… マスターも一緒に行くかい?
小さい声ではあったが、 しっかりとマスターの耳には届いた
図書館に入ると早速、 目当ての本を探している彼女
【パラケルスス】 あ、この本…!
あ、これ面白そう… マスターも同じように手を伸ばした
【パラケルスス】 え、あ…あわ…っ!
【パラケルスス】 さ、先に読むといい… わたくしは閉架図書を出してもらう…
本当に変わったパラケルススを 見つめてにっこりと本を譲るマスター
【パラケルスス】 だ、だから、 譲らなくていいって 言ってるだろう!
つい大きな声を出してしまい 図書館の人全員に しーっ!と言われてしまうのだった
【パラケルスス】 ま、マスターのせいだぞ… 空気を読んでくれたまえ
彼女としては珍しい失態が とてもかわいらしく思えるのだった
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