10133201 浴衣フォルカスストーリー 少女の不満
ここは街の外れにある図書館 辺りは静寂に包まれている
【パラケルスス】 …君か、何か用?
【パラケルスス】 言っとくけど、 さっき隊の姫としてたのは ケンカじゃないから
【パラケルスス】 討論…?とんでもない 討論にもなってやしない
【パラケルスス】 相手は曖昧で抽象的なことしか 言わないんだからな
この前、それも受け入れていくって… 最近は人の意見も聞くように なってたのに、またどうして…?
心配になるマスター
【パラケルスス】 まったく…! 恋愛経験が多いからって、 上からものを言って…!
【パラケルスス】 経験なき者は発言しちゃ いけないのか!?研究とは仮説を立て それに基づき、考察をブツブツ…
…え?何だ? ゴメン、聞いてなかった
え?その姫との 議題は何だったかって…?
【パラケルスス】 恋だ、恋! 恋について話してたんだ!
【パラケルスス】 …あ、いや…その… 文明をもつ生物である人間の 心理の研究というか…
何も言ってないのに、 顔を赤く染めるパラケルスス
【パラケルスス】 とにかく!恋など、曖昧かつ抽象の 極みだ!それについて、甘いものを 食べながら話しても意味が無い!
【パラケルスス】 好きな人とどうしたら上手くいくか 聞いておいて、意見すると怒る!
【パラケルスス】 話が脇道に逸れる! 逸れたまま、返って来ない! まったく、わけがわからん!
それが女子の恋バナってもんだと 思うけど…と答えるマスター
【パラケルスス】 なんだ、マスターまで!? 向こうの味方をするのか? まったく…意味がわからん!
プンプンと怒り、 一人図書館を後にする彼女
しかし、その手にはしっかりと 恋愛の書物が持たれていた
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