10391201 セツナ 彼女は独りで
【セツナ】 …………
彼女の名はセツナ どこか違う世界から現れ ふらりとマスターのもとへ来た姫
【セツナ】 …………
セツナは寡黙だ 自身についても 必要以上に語ろうとはしない
【セツナ】 …任務は終わらせて来たから
任務とセツナは言う しかしそれは姫達と共に立てた作戦 彼女にだけ課したモノではない
セツナはいつの間にか姿を消し 気付いたときにはこうして 目的を達成したと言って帰ってくる
【セツナ】 …じゃあ、また何かあったら
そう言うとセツナは離れていく 彼女はマスターや姫達と 距離をとっているように思える
【セツナ】 …私のことは気にしないでいい
姫達がまたセツナに話しかけている だが、反応は芳しくないようだ
セツナと信頼を築くことは 不可能なのだろうか
【セツナ】 …私といても、いいことなんてない
そう言う割には 姫達を嫌っているようには 決して見えない
【セツナ】 …………
必要以上に他者と関わらない それは何か理由があるのではないか そうマスターは問いかける
【セツナ】 …別に
このやり取りも何度目かになる そして今日もセツナはこう続ける
【セツナ】 私はやることを… 今やれることをやっているだけ …用は終わり?
セツナをひとりにしたくない そう姫達が言う マスターもまた、同じ気持ちだった
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