Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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20048201 スイハ 指導する立場にない

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classroom02_morning.png

200481.png 【パラシュ】 どうしたんだい… ボクの顔になにかついてるかい…?

登校したマスターは 驚いてパラシュの顔を まじまじと見つめてしまっていた

昨日まで校門前で熱心に 風紀指導をしていたパラシュが 今日は見当たらないと思ったら…

教室の窓際で、 憂鬱な顔をしてぼんやりしている…

200481.png 【パラシュ】 朝の風紀指導かい? ああ…ちょっと それどころじゃなくてね…

200481.png 【パラシュ】 人を風紀指導している場合では なくなってしまったんだ

いったいどうしたの? と間髪入れずに聞くマスター

200481.png 【パラシュ】 実力テストに向けた 模試の結果がね 芳しくなかったんだ

200481.png 【パラシュ】 人のことを指導する立場には 今のボクはいない

200481.png 【パラシュ】 自分の成績を落としてしまうような ボクは…風紀委員という仕事に 向いていなかったのかもしれないね…

そう言って、再び校舎の外に 顔を向けるパラシュに マスターはどう声をかけるべきか悩む

200481.png 【パラシュ】 …いいんだよマスター 君が気に病むことじゃない ボクが不甲斐ないだけなんだ

200481.png 【パラシュ】 簡単なことができなくて 指導される側の気持ちが… 今なら少しわかるよ

200481.png 【パラシュ】 フッ…きっとこういう挫折を きっかけに坂道を転がるかのごとく… 人は落ちぶれていくんだね…

あまりにもパラシュらしくない 言葉の数々に、マスターは絶句する

あんなに力強く語っていた 自分の在り方を 否定しているではないか――

マスターは ある日のパラシュとの会話を 思い出していた

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