210132011 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第13章 ラルゴカタストロフィ―攪乱― 第２話 暴走の真実-1 戦闘前
再び剪定を始めたインテグラル キラーズを止めるため
スイハとフライシュッツは マサムネ城を訪れた
二人は城下町で、打倒マサムネを 掲げて集まった者達と出会う
雑賀、草薙剣、八咫鏡、天沼矛と 協力し合うことになり、 城に乗り込んだ彼女達だったが…
そこにヘレナと名乗る謎のキル姫が 現れ、引き返すよう忠告してきた
城内でバラバラになりながらも 最上階を目指すスイハ達
ヘレナの妨害を乗り越えて フライシュッツは最上階に 辿り着く
囚われの身になりながらも マサムネ、パラシュと話をするが、 不意にマサムネが刀を抜いた
マサムネはヘレナをスパイと断じ、 亡き者にしようとする
フライシュッツはヘレナを庇って 負傷しながらも城の外へと 脱出した
運命が描き出されていく――
【草薙剣】
ぐぬぬぬぬ…
最上階はすぐそこだというのに
上る方法は何かないんか！？
【八咫鏡】
飛んでいこうにも、瓦礫で道が
塞がっておるからのう…
【草薙剣】
この際じゃ！
外から攻めるのはどうじゃ！？
【雑賀】
その案、狙い撃ちされたら
オシマイってことで不採用に
なったっすよね
【草薙剣】
ぐぬぬぬぬ…
窓から外は見えとるというのに…
【スイハ】
草薙剣の言う通り、窓から出て
一階分上ることができれば
最上階に入れる…
【スイハ】
でも、そこをマサムネ達に狙われたら
あまりに無防備過ぎて危険…
【スイハ】
早くしないと…
フライシュッツ、大丈夫かな…
【天沼矛】
…あら！
今、上で何か物音が…
あらあらーっ
【八咫鏡】
何じゃ！？
今のはフライシュッツでは
なかったか？
【スイハ】
間違いありません
それにヘレナの姿もありました
【スイハ】
フライシュッツとヘレナが
抱き合うようにして落ちていった
ように見えたけれど…
【スイハ】
何があったんだろう…
助けに向かった方がいいよね
【スイハ】
皆さん――
【雑賀】
伏せるっす！
【スイハ】
えっ？
【パラシュ】
はああああああああ！
【草薙剣】
何じゃ、何じゃ！？
最上階までの道を塞いどった瓦礫が
吹き飛びおった…
【パラシュ】
これもヘレナの仕業みたいだね
ボクにとっては何の障害にも
ならないけど
【雑賀】
パラシュ！
皆、戦闘準備よろしくっす
【マサムネ】
ほう
迷いなく撃ったな
悪くない判断だ
【パラシュ】
マサムネ、ボクを庇う必要なんて
ないよ
【マサムネ】
拙者がたまたま、そなたの前に降りて
きただけのことだ
【マサムネ】
元より、あんな銃弾でそなたが手傷を
負うとは考えておらぬ
【マサムネ】
さて…
拙者はこの者達を始末するとしよう
【パラシュ】
ボクはヘレナとフライシュッツを
片付けてくるよ
【スイハ】
ヘレナとフライシュッツ？
ヘレナはパラシュ達の仲間では
なかったのかな…
【スイハ】
どっちにしろ、フライシュッツの
ところに行かせはしない！
【スイハ】
マサムネ！パラシュ！
あなた達の相手は、私です！
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