210143202 ティルフィング 衣装と理由
【ティルフィング】 あ、あの…マスター!
【ティルフィング】 ちょっと…お時間ありますか…?
突如、ティルフィングに 呼び出されたマスター
珍しいことなので少し驚いている
【ティルフィング】 あの…えっとですね…
【ティルフィング】 その……
彼女が真っ赤な顔をしたまま俯いた
【ティルフィング】 ……伝えたい… この想い……
【ティルフィング】 ずっと一緒に戦ってきた…
【ティルフィング】 いつも元気づけてもらった… 助けてもらった… 勇気づけてもらった…
【ティルフィング】 その…感謝の想いを…!
【ティルフィング】 そして… “憧れ”の気持ちを…!
【ティルフィング】 で、でも…
これまでアクアの衣装のおかげで、 大胆に振る舞えていた彼女
しかし土壇場になると、 言葉が出てこなかった
【ティルフィング】 う…うぅ……
ど、どうしたの…?
涙する彼女を心配するマスター
【ティルフィング】 やっぱり…
【ティルフィング】 ダメですね
【ティルフィング】 見た目だけ変えても… アクアさんようにはなれない
【ティルフィング】 あの方のように、 素直に真っすぐに… 自分の想いを伝えることは……
そう言って、暗い影を落とす
いや、アクアは真っすぐ 伝え過ぎな気もするけど…
ティルフィングを 励まそうとするマスター
【ティルフィング】 す…すみません……
【ティルフィング】 お気を遣わせてしまって…
なにがあったの? 良かったら話してよ
【ティルフィング】 ……マスター
【ティルフィング】 そ、それは……
彼女が口を開いた瞬間…
【ティルフィング】 !!
【ティルフィング】 危ないッ!!
突如飛んできた攻撃から守るため、 マスターを庇う彼女
だ、大丈夫!? マスターが尋ねる
【ティルフィング】 だ、大丈夫…! こんなのかすり傷です!
起き上がり、身構えるティルフィング その視線の先には異族の姿が
【ティルフィング】 マスター! ここは私にお任せ下さい!!
力強く剣を握り直し、 彼女は異族の群れに 斬り込んでいくのだった
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