210201133 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第20章 絶望の終焉…そして 第１話 全てを賭けて-13 戦闘後
【フォルカス】
はぁ…はぁ…
何とか群れを突破しましたけれど…
【フォルカス】
無限に湧き出してくる魔獣達の
中に残る方が、よほど危険なのに
皆さん、私に気を遣ってくれて…
【フォルカス】
“終焉”を打ち破るまで、
堪えて下さい…！
【魔獣】 ガアアアアアアアア！
【フォルカス】
うっ…
こんな数、一体どこからっ？
【フォルカス】
まずいですね…
一人で対応できるかどうか
【フォルカス】
…いえ、やらなければなりません
ここから先は私一人で！
【アスカロン】
やあああああ！
【フォルカス】
アスカロン…！？
どうして…
【アスカロン】
ごめんなさいっ
やっぱり心配で…
来てしまいましたっ
【アスカロン】
ティルフィングさんは仲間を信じて
進んだのに…私は、フォルカスの
ことが気になって…
【アスカロン】
グリモワールも気にしていたので…
お節介かもしれないと思ったんです
けど…
【フォルカス】
…ふふっ
【アスカロン】
フォルカス…？
【フォルカス】
あなたらしいですね、アスカロン
…ありがとうございます
助かりました
【フォルカス】
あのときも…
真っ先に私に力を貸して
くれたのはあなたでした
【アスカロン】
あっ…
世界がループに陥っていたときの
ことですね
【アスカロン】
もちろん、いつだって何度だって
力を貸しますよ
私達は仲間ですから！
【アスカロン】
それに、グリモワールが言ってました
何でも一人で背負わないで
私達にも任せて下さいねっ
【フォルカス】
グリモワール…
ふふっ
彼女もお節介ですね
【フォルカス】
さあ、二人で蹴散らしましょう
“終焉”の下に急がないと
【アスカロン】
はい！
全て凍てつかせます！
【終焉】
…………
【アルマス】
ついに、辿り着いた…
【リサナウト】
ええ
別世界からどんどん力を吸い上げて
益々大きくなってるわね
【アルマス】
あんなの…勝てるの？
【リサナウト】
さあ
私にも分からないわ
【アルマス】
その割には余裕そうなんだけど
本当は何か見えてるんじゃないの？
【リサナウト】
ふふっ
ごめんなさいね
本当に何も見えないわ
【リサナウト】
この展開は、未知の領域なの
つまり、何も確定していない
【リサナウト】
この世界が滅ぶのか、
それとも存続するのか、
私には分からないのよ
【アルマス】
そっか
それって…
【アルマス】
絶・最高ね！
【リサナウト】
ええ、そうよ
何も決まっていないのだから
きっと見出せるわ
【リサナウト】
終焉の理を打ち破る、
新たな可能性を
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