220011104 ミョルニル 『神聖プール王国の誓い』
後日― 今度はミョルニルのほうから プールに誘ってきた
【ミョルニル】
あ、マスタ、こっちこっち~!
約束の時間より早いね
さすがマスタだよぉ~
ミョルニルのほうこそ とマスターが指摘すると ミョルニルは自慢げに胸を張った
【ミョルニル】
ふふんふ~ん♪
今日は、すっごく早くに
出てきたんだぁ~
【ミョルニル】
それでね、亀歩きで
ゆ~っくり歩いてきたの
【ミョルニル】
だから今日はまだ
一度も転んでないのですっ!
長い時間歩いていたなら 暑かったでしょ、とマスターが 心配して訊ねる
【ミョルニル】
これからプールで泳ぐから平気ぃ~!
マスタ、いっぱい泳ごうね~
昨日は結局泳げなかったからね とマスターも同意して さっそく二人でプールへ向かう
【ミョルニル】
わぁ~!
水の中、きもちぃ~!
【ミョルニル】
ねぇねぇ、マスタ!
だいはっけ~ん!
【ミョルニル】
なんと!
水の中では、ミョルニルちゃん
転ばないのです~!
【ミョルニル】
ここなら
どんなに動いても平気だよ~
【ミョルニル】
ハンマーでおっきな波を作ったり~
ハンマーの反動でジャンプしたり~
好きなだけ動けるね!
マスターは、周りに人がいる時は ハンマーを振り回したらダメだよ と注意しながらも、微笑ましく見守る
楽しい時間をすごしていた二人だが そこに、水を差す存在が現れた
【女性】 きゃあっ! 誰かー!!
【ミョルニル】
あれは…また異族が出たの?
今後はプールの中にいるみたい…
マスターは異族のところに 向かおうとするが 水の中ではうまく動けない
その時、同じプールにいた 仲間から援護の声が上がった
しかし、ミョルニルは…
【ミョルニル】
だいじょ~ぶっ!!
【ミョルニル】
みんなの応援で元気百倍!
ミョルニルちゃんにまかせて~!
これで~どぉ~だ~!
ミョルニルは 大量の水ごと 異族を追いやってしまった
マスターが褒めると ミョルニルは満面の笑みを浮かべた
【ミョルニル】
あはは~ミョルニルちゃん
みんなとマスタが
いればだいじょうぶ!
自信満々に胸を張るミョルニル 『神聖プール王国の誓い』を 会得した瞬間だった
だが急に、その表情が曇る
【ミョルニル】
あ…
でも、水が減って
すごく暑い~…
暑さに自覚してしまった ミョルニルは ぐったりしてしまうのだった…
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