220071103 シャルウル 『察知配慮』
ジャングルを歩き回り… 気づくとマスターは 帰り道がわからなくなっていた
あたりでは ただ鳥の鳴き声だけが 響き渡っている
どうやって帰れば… マスターはとてつもない 焦りと不安を感じてしまっていた
不安感が頂点に達しようかという そのとき…
【シャルウル】 マスター! 見つけましたよ!
背後から聞こえてきたのは シャルウルの声だった
【シャルウル】 マスター! ご無事ですか!?
【シャルウル】 外傷は… ありませんね
【シャルウル】 ひとまず 無事で安心しました
勝手に行動した事を シャルウルに謝るマスター
そしてあの場を離れる前 本当に伝えたかった気持ちは…
情報収集の仕事は忘れて シャルウルにも楽しんで欲しかったんだ と伝える
【シャルウル】 そ、そうだったのですか…
【シャルウル】 私は先ほどから マスターのためにと 口では言っていても…
【シャルウル】 マスターの気持ちを くみ取っていなかったのですね…
自分もシャルウルの行動を 理解できなくてごめん と、謝るマスター
【シャルウル】 いえ、大丈夫です
【シャルウル】 ですが、やはり 今回のようなイレギュラーな 事態に陥ったとしても…
【シャルウル】 マスターをお守りするだけの 力が必要ですね
【シャルウル】 マスターのおかげで 私に足りない部分がわかりました!
【シャルウル】 単純に世話を焼くことと 相手を思いやるのは違いますし
【シャルウル】 もっとマスターの事を 思いやって、なにを求めているのかを 正確に捉える必要があるんですね
もっとマスターのために 親身になって行動したい…
その強い気持ちによってシャルウルは 新スキル『察知配慮』 を目覚めさせた
【シャルウル】 これは…!マスター! さらにマスターの役に立てる 力を手に入れました!!
お互いに謝りあったお陰で ギクシャクした空気は 既になくなっていた
【シャルウル】 では、一緒にコテージまで 帰りましょう
シャルウルが提示する帰路は 正確であり、改めて シャルウルに感謝する
【シャルウル】 私は、自分にできる事を しているだけですよ
自分の考えは押し付けに なってしまっていたのかな… と考えを改めるマスター
【シャルウル】 無理ですか? いいえ、していません
【シャルウル】 私は好きでマスターに仕えています だから、マスターのために 働くことも大好きです
【シャルウル】 マスター自身のことも好きですし
シャルウルは こちらを振り返って 微笑み、そう言ったのだった
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