230021103 トライデント 『ダイブインスター』
【トライデント】
はぁ、はぁ…
もうっ、また増えてるぅ～…
【トライデント】
マスター、ちゃんとそこにいる？
遠くにいたら守り切れないから
絶対離れちゃダメだからね！
【トライデント】
ここでバーッと突っ込めたら…
でもマスターが…うぅ～！
【トライデント】
ま、マスターが心配することは
なんにもないからね！
【トライデント】
トライデントなら
このくらいのピンチ、いつもの奇跡で
かるーく乗り切っちゃうんだから！
【トライデント】
そうだ…今ここにはトライデントと
マスターだけなんだから…
【トライデント】
トライデントが
マスターを守らなくちゃ…！
気丈に振る舞うトライデントだが 戦況は明らかに劣勢だった
最初は大きな動きで異族を圧倒して いたトライデントも 次第に足が止まりがちになる
選択肢:
- いつもの戦い方を思い出して！ → select_label_01へ
- こっちのことは気にするな！ → select_label_02へ
- 君らしく戦えばいいんだ → select_label_03へ
最初は大きな動きで異族を圧倒して いたトライデントも 次第に足が止まりがちになる
select_label_01:
【トライデント】
いつもの…？
select_label_02:
【トライデント】
そ、そんなこと言ったって～！？
select_label_03:
【トライデント】
トライデント、らしく…
select_label_end:
【トライデント】
マスターがあんなこと言うなんて…
トライデントの今の戦い方
なんか変…？
【トライデント】
でもでも、キル姫はマスターを
守るのが当たり前で
【トライデント】
でも…マスターが言いたいことは
そうじゃなくって…
【トライデント】
そっか、キル姫じゃなくて
トライデントの当たり前は―
トライデントが、驚いた様子で 目を見開く その隙を突くように異族が殺到し――
【トライデント】
そっか！ そっかそっか！
『いつも通りで良い』んだ！
次の瞬間、いつもの溌剌さを 取り戻したトライデントによって 四方に弾き飛ばされた
【トライデント】
トライデントはショージキ
トラブルメーカーって
自覚もちょっとはあるんだけど…
【トライデント】
でも、それでいいんだよね！
だって―
トライデントはトライデントだから！
【トライデント】
海じゃなくても
ダイビングができるように―
【トライデント】
いつでも、どこでも、どんな時も！
トライデントらしく戦えばいいんだ！
【トライデント】
えへへ、そう考えるとこの戦場って
面白いかも～！
【トライデント】
木がいっぱいで
相手の行動を制限出来たり―
【トライデント】
川を使って分断できたり！
【トライデント】
あ、マスターのところに行くつもり？
そうはさせないんだからっ！
【トライデント】
たしかにトライデントは
守りの戦いとか
ちょっと苦手かもだけど…
【トライデント】
だったら、敵がマスターに届く前に
全部倒しちゃえばいいんだよね！
トライデントが槍を手に舞うたび ひしめいていた異族たちが 弾かれるように打ち倒されていく
そして最後の一群を前に トライデントは湖を背にした
【トライデント】
そんでもって～…！
これだけたくさんの水があれば…
【トライデント】
こんなことだって
出来ちゃうんだよ～っ！！
それはトライデントが 今、この場で思いついた 新しいスキル…
【トライデント】
トライデントとマスターの楽しい時間
返してもらうんだからねっ！
『ダイブインスター』！！
トライデントの身体が光を放ち その槍から凄まじい輝きが迸った
その一撃によって 異族は残らず一掃されたのだが…
トライデントは勢い余って 派手に湖面へと落ちていった
【トライデント】
えへへ、技のせいで落ちゃった…
でもでも、上手くいって良かった！
これって結構奇跡的じゃない！？
水面から見上げるトライデントに マスターが手を差し出す。彼女は その手を、しっかりと掴んだ
【トライデント】
…まあ、湖はちょーっと
あれちゃったけど。これ、今日は
ダイビング無理かなー…
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