230151213 佐倉 杏子 炎天の水槍
【杏子】 っくそ! こいつらどんだけいやがるんだ!
杏子の加勢により、 なんとか敵を抑えているものの 初動の不利が響いている様子
【杏子】 マスター! このままじゃヤバいって!
杏子の言う通り、戦闘が長引けば 敵に押し切られてしまいそうな状態だ
何か打開策はないか マスターがそう考えていると…
【異族】 グギッ!!!
戦っていた姫のひとりが 不意を突かれ、窮地に陥ってしまう
【杏子】 …させるかよっ!
杏子が動くのとほぼ同時に マスターは姫達に杏子のサポートへ 入るように指示を飛ばす
【杏子】 おらっ!
【杏子】 …大丈夫そうだな
杏子の行動とマスターの指示で 最悪の事態にはならなかった
【杏子】 マスター、すげぇな なんでアタシの動きがわかったんだ?
会話をしている余裕なんてない 杏子もそれがわかっているはず
それでも声を掛けてきた杏子に マスターは答える
別れを考えて距離を取っている それでも杏子は姫達を大事な仲間 と思っていると伝わった、とマスター
だから、必ず助けに入ってくれる そう信じただけだよ、とマスター
【杏子】 だー! だからそんな恥ずかしいことは 言ってないだろ!?
でも本当は 姫達と仲良くなりたいと思ってる! と続けて叫ぶマスター
【杏子】 だからあああああ!!!
【杏子】 ああもうわかったよ! 全部じゃないけどその通りだよ! 全部じゃないけど!
【杏子】 だから、なんでもいいけど、 とにかく、助けたいと思ったんだ!
いつか来る別れがあったとしても 今目の前にいる仲間のことを 想ったっていいじゃないか
そんな仲間への想いが 『炎天の水槍』 となって杏子を強くする
【杏子】 いっけえええええええええええ!
新たに宿った力を使い 杏子は敵を打ち破る
【杏子】 ふう、これで全部倒したな みんな無事だよな?
【杏子】 この結果を祝して 海の家でお疲れ様会でもしようぜ!
【杏子】 な、マスターもさっき 食事会しようって言ってくれたし ぜーんぶおごってくれるよな?
そういえばそんな話をしている 最中だった…と思い出すマスター
【杏子】 よーし、みんな遠慮なく いってくれーだってさ!
杏子の号令とともに わいわいと海の家で買い物を 始める姫達
その輪に加わる杏子の笑顔を見て マスターも思わず笑いながら まぁいいか、とつぶやく
【杏子】 無理やり始めたけど、さ その…ありがと、な
【杏子】 ほら、マスターも 一緒に食べようぜ!
【杏子】 腹減ったな~、なぁなぁ? うまいもんたくさん 食わせてくれる、よな?
杏子の直球なおねだりに 満足するまでどうぞ、と 笑って答えるマスターだった
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