Phantom of the Kill

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230211104 ガ・ボー 『海浜ビーチ帝国の誇り』

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sea_beach_day.png

後日、マスターは再び ガ・ボーを連れてビーチを訪れていた

異族退治に追われ、 遊ぶどころではなくなってしまった 先日の仕切り直し、ということだ

2302111.png 【ガ・ボー】 …………

彼女は、また海岸に座り 空をじっと眺めている

しかし、今日の空には カモメは一羽も飛んでいない

どこか寂しげな表情の彼女に 二羽で仲良くどこかに 飛んでいったのかもね、とマスター

2302111.png 【ガ・ボー】 そうかも…しれませんね

2302111.png 【ガ・ボー】 一緒ならきっと、 どんなに遠くまで飛んでも平気ですね

2302111.png 【ガ・ボー】 …え? マスターと一緒ならボーが泳いでも 平気じゃないか、って…

2302111.png 【ガ・ボー】 で、でも…ボーは海に入って すぐ転んでしまったような グズですし…

そんな彼女に、マスターは ひとりよりふたりのほうが 安心だし、楽しい―

なにより、もし逆に自分が溺れたら 助けを呼びに行ってくれるだろ、と 冗談めかして言った

2302111.png 【ガ・ボー】 …! マスターが溺れるなんて、そんな…

2302111.png 【ガ・ボー】 でもたしかに、ボーのような力なき 小さな槍でも、いないよりは…

君は強いし、いてくれると安心する だから、一緒に行こう と伝えるマスター

2302111.png 【ガ・ボー】 本当に、一緒に 行ってもいいんですか…?

彼女の問いに、 もちろん。さあ行こう、と マスターは応える

2302111.png 【ガ・ボー】 …はい

ようやく頷いた彼女と共に マスターは海へと向かう

しかし… その時、急に空が暗くなる

2302111.png 【ガ・ボー】 あれは、まさか…異族!?

再び襲来する異族 それを認識した瞬間 ガ・ボーが戦闘態勢に入る

2302111.png 【ガ・ボー】 マスターは…ボーがお守りします …こんなボーでも…できる限り…!

2302111.png 【ガ・ボー】 もう誰も傷つけさせたくない… 離れ離れに、したくない… だから…!

2302111.png 【ガ・ボー】 …こ、これは…!? ボーに力がわいてくる…!

強き意志が、 再び彼女の身体に力を呼び起こす

2302111.png 【ガ・ボー】 新奥義『海浜ビーチ帝国の誇り』…! 少しだけ…ほんの少しだけ… ボーにも出来る気がしてきました…!

それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった

パワーアップしたボーは マスターと周りの人を守りぬいた

2302111.png 【ガ・ボー】 …ボー…できました…か

誰ひとり犠牲にせず すべてを守り切った しかしその身体は、傷だらけだ

マスターは彼女を心配し 次は自分も守れるように気をつけて と、注意する

2302111.png 【ガ・ボー】 マスター… 心配させちゃうなんて、ボーは… まだまだです…

マスターは、それは違うと言う

ガ・ボーは頑張った 守ってくれてありがとう、と 感謝を告げるマスター

彼女はその言葉に、 マスターを見上げて 嬉しそうに少し頬を緩める

2302111.png 【ガ・ボー】 こちらこそ、ありがとうございます…

2302111.png 【ガ・ボー】 マスターの言葉に、 ボーはいつも、救われるんです…

2302111.png 【ガ・ボー】 その眩しく可憐な笑顔に やはりお礼を言いたくなる マスターだった

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