230281213 ヘレナ・D. plug・ロキ 裂海の波風
【ヘレナ】 …くっ! さすがにキツいか…!
敵の圧倒的な数の多さと、
逃げるビーチの人々を 気にしながら戦う
戦場では人の裏をかき、 1人で動くことが 多かったヘレナ
守りながら戦うことに 慣れていないため 思った以上に苦戦する
だが…、
【ヘレナ】 それでも…
【ヘレナ】 諦めないっ!!
【ヘレナ】 じゃないと、もう… まけてもらえなくなるからなっ!!
【ヘレナ】 みんなは…ヘレナが守る!!
そう言いながらも、 愚直に槍を振り続けるヘレナ
こんな必死な姿… 今までの彼女では、 見られなかった光景だ
【ヘレナ】 はぁ…はぁ… でも、どうすれば…
彼女が弱気な目を見せた時、 マスターが叫んだ きみの観察眼を活かすんだ!!
【ヘレナ】 …!?
【ヘレナ】 観察眼…?
言われるがまま、 周りを見渡す彼女
【ヘレナ】 ……ん?
そして地形に注目し、閃く!
【ヘレナ】 あっ!!
【ヘレナ】 ありがとね、先輩
【ヘレナ】 しっかりと見えたよ、 勝利への道筋が!
【ヘレナ】 行くよ、ニール
一気に海岸の岩へと 上っていく
【ヘレナ】 はぁっ!!
まるで水上ジェットスキーのように 乗りこなし、敵を倒していく彼女
【ヘレナ】 守らなきゃって想いが強くて、 ちょっと周りが見えなくなってたかも
【ヘレナ】 気づかせてくれて… ありがとね、先輩!
【ヘレナ】 いくよ!ヘレナの新奥義!! 『裂海の波風』―――ッ!!
マスターの言葉をヒントに、 新たな力に目覚めた彼女
【ヘレナ】 ざっと、こんなもんかな
その大いなる力で、 見事、敵を殲滅するのであった
戦闘後、ビーチに腰掛け、 マスターと語るヘレナ
【ヘレナ】 売店のおじさんも おばさんも守れたし、 良かった、良かった
【ヘレナ】 これも、先輩のおかげだね
【ヘレナ】 でも“観察眼を活かせ”だなんて、 先輩の方が観察眼あるのかも 知れないな
【ヘレナ】 いつもヘレナを見ててくれて、 ありがとう
【ヘレナ】 どうやら、わたし… 先輩のこと、 好きになっちゃったみたいだ
突然の告白にドキッとするマスター
だが……、
【ヘレナ】 ばぁ
【ヘレナ】 ビックリした? 先輩をからかったんだ、 くふっ
悪い冗談はやめてくれよ! と、怒るマスター
【ヘレナ】 ふふっ、早くおいで! 夏はまだ… 始まったばっかりだよ!
と、海に駆けて行く彼女
そして元気いっぱいに、 ニールのジェットスキーに 飛び乗るのだった
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