240011102 アルテミス 脱出
【アルテミス】 いいですか、マスター 絶対に私から離れないでくださいね 他の皆に見つかったら大騒ぎですから
【アルテミス】 もう少し…もう少しで出口です
【アルテミス】 …っ、いけない! マスター、隠れてください!
アルテミスがマスターを 物陰におしこめると同時に キル姫の集団があらわれる
キル姫たちはマスターの居場所を アルテミスに尋ねるのだが…
【アルテミス】 さ、さあ。今日は見ていませんね
とぼけながらも、 アルテミスは背中でマスターを ぐいぐいと押し込んでいく
しかしマスターからすれば アルテミスの柔らかな素肌が 押しつけられていることになる
【アルテミス】 や、マスター、動かないで…っ!
たまらず逃げようとするマスターを 必死に押さえ込むアルテミス
しかし、思わず出してしまった マスターの名前に キル姫が不審げな視線を向ける
【アルテミス】 あっ! ち、違うんです。 ええと、その… あ、あそこにマスターがいて!
アルテミスの咄嗟の機転で、 キル姫はあらぬ方向へと マスターを探しに向かう
【アルテミス】 今のうちです!
そう言って、アルテミス自身も 物陰へ入りこむ
しかしアルテミスと密着している ことには変わらず、その上…
【アルテミス】 いけない…彼女たちが 戻ってきています…
なにか用でもあったのか 先ほどのキル姫たちが 戻ってきていた
【アルテミス】 …これはまずいですね って、なんですか、マスター じっとしていてください
【アルテミス】 密着していて少し暑いかも しれませんが我慢して――
【アルテミス】 ま、待ってください。密着…? こんな狭いところで、 マスターと、ふたりきりで…?
【アルテミス】 こ、こんな様子を誰かに見られたら 私が風紀を乱していると 思われてしまうのでは…!?
そんなことはないだろうと マスターは言うが 慌てたアルテミスの耳には入らない
【アルテミス】 見つかってはいけない… 絶対に隠し通さなければ…!
固く決意するアルテミスだが、 キル姫たちは二人のいる 物陰へと確実に近づいてきていた
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