240041103 エロース 『夏空☆恋プレス』
居なくなってしまった エロースを探し回り やっと見つけることができたマスター
【エロース】 うぅ…今日のエロースは だめだめですぅ…
岩場の影に隠れるようにして、 エロースはうずくまっていた
【エロース】 自分ばっかり楽しんじゃって… マスターの疲れも見抜けなくて… 恋人さん失格ですぅ…
【エロース】 あ、でもエロースは本物の 恋人さんじゃないですけどぉ…
エロースはそんなことを言いながら、 足下のサワガニをつついている
【エロース】 思い返せば、 エロースはいつもこうですぅ…
【エロース】 人の恋にばっかり夢中になって、 すぐ近くのことに気づけなくて… 今日だってマスターを振り回して…
【エロース】 きっと、マスターも 楽しくなかったはずですぅ…
悲しげにそう言うエロースを 見ていられなくなり、マスターは 彼女に近づく
【エロース】 えっ、ふええ!? ま、マスター、 いつからそこにいたんですかぁ!?
驚く彼女に、 デートはとても楽しかったと告げる
【エロース】 ふえっ…!?えぇぇっ!? 楽しかったなんてそんな…
【エロース】 って、恥ずかしいところを 見られてしまいましたぁ…!
慌てる彼女の様子が可愛くて、 思わず微笑んでしまうマスター
【エロース】 な、なんで笑ってるんですかぁ~? もう、マスターの意地悪ぅ~!
笑われたのが不満なのか、 ぷく~っと頬を膨らませる エロース
そんな彼女に、 可愛かったから思わず 笑ってしまったと告げる
【エロース】 はぅ…か、可愛かったって… そ、それもずるいですよぅ
【エロース】 そんなこと言われたら… エロース、ちょっと勘違い しちゃうかもですぅ…
【エロース】 って、それよりも、ですっ! エロースとのでーと、 楽しかったって…ほんとですかぁ?
彼女の問いにうなずき、エロースには 側にいるだけで誰かを楽しくさせる ような力があるのかもねと、マスター
【エロース】 側にいるだけで、誰かを…
【エロース】 エロースはマスターをちゃんと 楽しい気持ちにできてたんですね…
【エロース】 エロースにも、 誰かを楽しませられるって 気付かせてくれたマスター…
【エロース】 エロースはそんな大切なマスターを 守りたい…
【エロース】 あっ…この感じ、この感覚! マスターを守りたいって気持ちが、 奥義になりましたよぉ!
【エロース】 題して、『夏空☆恋プレス』ですぅ! えへへっ♪
【エロース】 ふふっ♪なんだか、 元気が戻ってきましたよ~
【エロース】 ねぇ、マスター! 疑似でーとの続き、 してもいいですか?
上目づかいでそう聞いてくる彼女に、 そっとうなづくマスターであった
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