250271213 パラシュ 『零式・魅惑の蒼弾』
初めは密集して 効率よく異族を撃退していた姫達
だが、どこから湧いたのかという 数に圧倒され始め… 各個で迎撃の形となってしまっていた
そして隙を見つけた異族の攻撃が 無防備なマスターに迫る!
そのとき―
【???】 マスターくん、伏せて!
マスターが身を伏せると 目の前にいた異族が打ち抜かれた
【フライシュッツ】 ごめんね、マスターくん… 出てきたらもっと 大変なことになっちゃうのに…
【フライシュッツ】 でもマスターくんが 襲われるって思ったら おねーちゃん、我慢できなくって…
そんな二人のもとに さらに複数の異族が襲いかかる
【フライシュッツ】 大好きだから 助けなきゃって思って…!
連携もなくバラバラの動きで 不規則に飛びかかってくる異族を フライシュッツは的確に射貫く
背後からの敵も 見えているかのように 葬り去る
【フライシュッツ】 だって!
【フライシュッツ】 マスターくんがいなくなっちゃう ことの方がダメだもん!
それは新たなスキル 『零式・魅惑の蒼弾』 を取得した瞬間だった
全ての騒ぎが治まったあと―
【フライシュッツ】 ごめんね、マスターくん… 出てきちゃったせいで、 きっと騒ぎが大きくなっちゃったよね
【フライシュッツ】 でも…でもね、マスターくん! 頭では、一人でいなきゃと思うのに 一人ではいられなかったんだよ!?
落ち込んだ表情を浮かべる彼女に 本当に今回の件が呪いのせいだったら と、マスター
自分は助かっていないし 敵に打ち勝つこともできなかったよ と続けた
【フライシュッツ】 そう、なのかな…?
【フライシュッツ】 本当にそうなのか 確かめるすべなんてないし
普通にみんなと過ごせばわかるよ やってみようよ、とマスター
【フライシュッツ】 でも…
フライシュッツは言いかけ いつの間にかやってきていた 姫達の姿に驚く
姫達もやってみようと 声を掛けていく
【フライシュッツ】 …うん、わかった
【フライシュッツ】 怖いけど、 おねーちゃん頑張ってみる!
【フライシュッツ】 …だから、勇気が出るように
【フライシュッツ】 おねーちゃんだけど …ちょっとだけ甘えさせて!
マスターの手を取り、 頬を撫でさせるように 押しつけるフライシュッツ
その表情はやっと見ることができた いつもの彼女の笑顔だった
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