260041103 カドケウス 『イノセントケイン』
マスターは、逃げようとする カドケウスをようやく捕まえる
酷いことを言ってごめん と謝った
【カドケウス】
アハハ！またひっかかった！
マスターってば、ほんとに単純！
でも泣いてたし…とマスター
【カドケウス】
あんなのもちろんウソ泣きだよ
カドケウスちゃんが
あんなことで泣くわけないでしょ？
それでもマスターは 深く頭を下げて 本当にごめん、ともう一度謝る
【カドケウス】
だ、だからあれは
ウソ泣きだって言――
【カドケウス】
…あーあ。マスターって
いつもはすぐ罠に引っかかるくせに
こういう時だけ鋭いよね…
【カドケウス】
マスターは私や他の姫たちが
傷ついてたら、絶対に見逃さない
目ざといっていうか、なんていうか…
【カドケウス】
…ほんと、かっこいいよね♪
カドケウスはそう言うと ようやく本当の笑顔を見せてくれる
【カドケウス】
もういいよ
デートは失敗だったみたいだけど…
今ので私、満足しちゃった
【カドケウス】
マスターはいつも
私の心を満たしてくれる
だから私、どこまでも強くなれるんだ
【カドケウス】
今も、力が湧いてきてる…！
その時、カドケウスは 新たな力に目覚めた…！
【カドケウス】
見ててマスター！
『イノセントケイン』…！
カドケウスが杖を振ると 大きな波が生まれ…
【カドケウス】
わー…！
二人は大きな波に ざばん、と飲み込まれてしまう
そして波が去った後には びしょ濡れの二人が…
【カドケウス】
アハハ！やっぱり私は
こうじゃないとね！
カドケウスが楽しそうに笑い マスターも嬉しくなる
そしてマスターは カドケウスの水着が濡れてピタッと 肌にくっついていることに気づいた
【カドケウス】
ん…？
マスターの視線に気づいた カドケウスはニヤッと笑う
【カドケウス】
マスター
いくら私が大人だからって
イタズラしちゃダメだからね？
カドケウスの挑発的な笑みに マスターは困り果てるのだった…
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